Aビル 南側8F タイル剥離について
 
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① 撤去前の状況
   躯体にタイルが接着していないため、隙間ができ重みで前に迫り出した状態
 
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② 撤去前の状況
    角部のタイル割れによりタイルの落下跡
 
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③ 撤去前の状況
    約5㎡(タイル1,000枚)が躯体浮きし外壁タイルがたわんだ状態
 
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④ 撤去中の状況
   角部にジャンカ跡(セメントと砂利の分離)と思われる空間箇所
 
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⑤ 撤去中の状況
  タイルとコンクリート躯体との間に雨水の溜りがあり目地切りの際、内部より流出
 
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⑥ 撤去中の状況
   コンクリート面が平滑でツルツルの状態
 
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⑦ 撤去タイルの状況
 タイル接着面が平滑でツルツルの状態で接着モルタルの塗り厚が薄いと思われる。
  また、タイル裏の足部分に接着モルタルが入り込んでいない状態がある。
 
 
タイル剥離原因の推察

 

1.コンクリート面の下地処理の不良
   写真⑥にみられように、コンクリート面が平滑でツルツルの状態で、これは   一般的には目荒らしとよばれる工程を行い表面をザラザラの状態に仕上げるところを、下地処理が不適切だったと思われます。

 

2.タイル接着の不良
 
   写真⑦のタイル裏面をみると、下地モルタル(未施工?)と接着モルタルの塗り厚が薄い為、接着面が早めに乾燥し硬化(ドライアウト)が発生し、コンクリート面との十分な接着強度が得られなかったと思われます。
 
   また、タイル裏目の足部分に接着モルタルが入り込んでいないのも塗り厚が薄く、貼り付け時にタイル面をしっかり叩いてない箇所があると思われます。
 
   以上のことから施工時のコンクリート下地処理の問題とタイルの貼り方にも問題があったと考えられます。
 
 
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(投稿者K.K)
 
東京外装メンテナンス協同組合
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