アベノミクスとトータル外装メンテナンス
 
世間ではアベノミクスやベースアップ等の話題で賑わっていますが、弊社では未だに回数削減と減額が元請けより同時に要求されるという事態が続いています。
年間12回だったものが6回へと半減し、単価も20%下がる、というものです。
これは理屈に合わないので、本来であれば通らない話なのですが、それでも「真剣に検討しなければならい」のが弊社やこの業界の問題なのだろう思います。
作業上の安全リスクと人工計算から算出した粗利益を天秤にかけて、仕事が無くて遊ばせるよりは良いか、という結論で契約を継続するということもあります。
 
高層ビルの窓ガラス清掃
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ビルの窓ガラス清掃はビル全体の管理又はビル全体の清掃の一部として、大手中堅のビル管理会社と契約され、我々専門業者はその下請けや孫請けとして受注するという仕組みが一般的です。インターネットが普及し、一般消費者が我々のような専門業者に直接見積り依頼をすることは以前に比べれば格段に増えてはいますが、それでも数パーセント程度だと思います。
 
それを改善するため、窓ガラス清掃時に不具合を発見し、クリーニング⇒点検⇒部分補修⇒建物の長寿命化を図るというトータル外装メンテナンスを提唱致しました。
クリーニングがクリーニングのみで終わらず、長期外装メンテナンス計画に基づいた外装の長寿命化に必要な「クリーニング・メンテナンス」と位置づけ、その都度点検及び部分補修を繰り返し、適切な時期に全面的なシールの打ち替えや鉄部塗装・屋上防水などを行って行くというものです。
 
パーゴラのクラック
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しかしながら、我々がこのサイクルをうまく回せず、ビルのオーナーに魅力的な外装メンテナンスシステムとしてはアピールできてないのが現状です。
提唱が先走った状態ですが、少しずつ可能性を増やし一歩ずつ実現に向けて歩んで行きたいと考えております。ご賛同・ご協力頂ければ幸甚です。
(投稿者 T.H
 東京外装メンテナンス協同組合