GSF1200S納車整備 2
まずは前回のFフォークのオーバーホール。
ここまでかかった部品代&オイル代・・・おおよそで40000円くらい。
残り35000円で、残りの整備と車検までいけるのでしょうか!?(笑)
次はさらに重要なブレーキとホイール周りの点検整備です。
これじゃあねぇ・・・ブレーキの引きづりは無く、パッドの残量も問題は無いけれど、お客様だってせっかく買ったバイクのブレーキがこれじゃガッカリじゃない?
ってことで、清掃とピストンの動きを良くしていこうと思います。
まずは、ピストンツールやブラシを駆使してキャリパ本体とピストンをキレイにし、㊙企業秘密のケミカルを使ってピストンの潤滑を良くし、何度も何度も動かす。
スムーズに動くまでこれを何度も繰り返し、ブレーキクリーナーで一旦脱脂をしてフルードの漏れやピストンの傷をチェックし、問題がなければさらに㊙潤滑剤で仕上げていきます。
ここまでやると、ピストンは指で簡単に戻せるくらいにまでなりますv(・_・)
で、今度は・・・・
ブレーキパッド。微妙なレベルですが、片耗してるので交換です。
当店のオススメはRKのシンタード「MA-X」です。
コストパフォーマンスとコントロール性、耐摩耗性、ブレーキローターへの攻撃性など、全ての点においてオススメです。
まぁ、納車整備ですから本当はもうちょっとグレードの低いものでもOKなんですが・・・
そこは、当店が力を入れて販売整備してる「GSF」「BANDIT」などの油冷機!
ましてや、お買い上げになったN様は、ちょっとやんちゃなこともしたそうだったので、迷わずこれをチョイス。
パッドピンなどの細かい部品のチェックも怠り無く、不都合がある部品は迷わず交換。
特に命に関わるブレーキですからね!!怠慢は即事故につながりますから。
ワコーズのブレーキプロテクターやスレッドコンパウンドを駆使しながら、パッドの面取り加工なども済ませて組み立てていきます。
今回は、ピストンにメッキの剥がれや大きな傷も無く、割合キレイな状態でしたのでオーバーホールまではしませんでしたが、オーバーホールしたのと同じレベルの状態にまでなったと思います。
同じように反対側も・・・
この通り。手抜きはしません!
で、アクスルシャフトの状態もかなりキレイな状態で、錆びや腐食も全く無いので交換はなし。
ブレーキローターも測定をし、問題がないので締め付けてあるボルトのみネジロックをし直して規定トルクで締めていきます。
そして、ベアリングの状態もチェック!ガタもなく、スムーズに回るのでシール部分をキレイにして・・・
なんて思っていたら、ちょっと気になるのがスピードメーターギア・・・汚い!!
この赤いの・・・気になります。
分解してみると、やはり内部のグリスがかなり汚い状態。
気になったら対処する。これ、自分のポリシーです。
バラバラにして、各部の部品の状態をチェックして、問題が無いので徹底的にキレイにして・・・
はい♪新品同様の状態になりました(^▽^)/
さて、今度はマスターシリンダーとブレーキフルードの交換をしていきます。
こりゃ・・・だいぶ劣化していますね。紅茶みたい・・・
まずはフルードを抜いて、リザーバータンクをキレイにしていきます。
リザーバータンクがキレイになったら、今度は・・・
レバーとピストンの給油などをしていきます。
ここの動きが悪いと、キャリパをキレイにした意味もないですし、コントロール性も悪くなりますからね。
せっかくの社外マスターシリンダーの7段階調整できるレーバーも意味が無くなります。
案の定、多少腐食が出ていました。
ピストン部のブーツも外してチェック。ピストン部に錆びはないので、清掃と潤滑をしていきます。
ブーツの破れも特にありませんが・・・念のため交換。安価な部品ですからね。
キレイにして、グリスアップ。
もちろん、レバーの調整機構の方も給油して動きを良くしていきます。
このとき、忘れずにブレーキランプスイッチもチェック。
動作に問題がないのですが、念のため接点復活剤を使って作動状態を良くしていきます。
キレイなブレーキフルードをタンクに満たして・・・
エア抜き。
反対側もエア抜き。
リザーバータンクのダイヤフラムなどもチェック。
特に破れや劣化も無いのですが、これも交換。
これがダメになるとブレーキフルードの劣化の原因になり、劣化すると性能低下して沸点が下がりベーパーロックなどの重大なトラブルの原因になります。
4輪ならば最悪の場合、ガードレールなどで止めることができるかも知れませんが、バイクの場合は・・・想像するだけでゾッとしますね。
エア抜き作業をすませ、全て組み付けた状態で強く握り、フルードの漏れなどをチェック。
ホースやバンジョーボルトなどからの漏れや緩みをチェックし、キャリパの引きづりなどもチェックして、ブレーキ周りの作業は終了です。
そして、クラッチマスターも同じ手順で・・・
汚いので・・・キレイに・・・
各部のグリスアップをして・・・・エンジン側のピストンの状態もチェックして・・・
エア抜きをして・・・・
とりあえず、ここまで。
今回の部品代、大体で・・・18000円くらいでしょうか。
ここまでの作業の部品代合計58000円くらい?おぉ・・・ドンドン利益が無くなる・・・