H様 GSF1200 納車整備 1 | Garagedb 「db」の由来は「デ(de)」と「ブ(bu)」だよ

H様 GSF1200 納車整備 1

この辺も雨はやっとおさまりましたね。

今後の台風の進路が気になりますが・・・

手を休めるわけにはいかないので、作業を進めています。


色々とカスタムしてあるGSFです。


前オーナーさんが大事にしていたことが随所でわかります。


でも・・・要整備箇所はたくさんあります。











昼間しか乗らない方だったのでしょうか?


メーター球が結構切れちゃっていました。












割と見落としがちな箇所ですが、これも整備不良になります。


車検も、気付かれると落とされますよ












ほとんど切れていました












キャブも本調子ではないのでばらします。


詰まりは無さそうですが・・・


どうもしっくり来ない感じなんです。


原因はキャブだと思われますので、外してオーバーホールします。












エアクリーナーも交換ですね。












新品はこんなにキレイ












キャブを車体から外して・・・












現状でのオーバーフローのチェックをします。


不調の原因がオーバーフローかどうか見極めるためにですね。












そして、プラグも交換。













だって、イリジウムなんだもん


イリジウム入れるくらいなら・・・・












こちらでコマメに交換してあげてください


イリジウムを10000kmに一度交換するくらいなら、こっちのプラグを約3000kmごと交換しても同じくらい走れますから


それに、このJR8Cの方が調子いいです












オーバーフローの兆候は見られなかったので、キャブを開けてみました。


すると、原因はわかりました。













フロートチャンバーのガスケットに液体ガスケット塗ってあったようですね。


これ、実はキャブの不調の原因になります。


何故かと言うと、ガソリンに耐性のある液体ガスケットはほとんど無いからです。













良く観察するとわかるのですが・・・












フロートチャンバーの底に、変な物体が溜まっていますね。


これ、実は溶け出した液体ガスケットなんです。












良く見ると、液体ガスケットが溶け出して流れているのがわかるでしょ?


こうして溶け出した液体ガスケットがフロートチャンバー内に溜まり・・・


ジェットを通して吸われる際に、ジェットに付着して詰まらせる原因になります。


調子の悪かった原因は、ほぼ確実にコレでしょう。


あとはイリジウムかな。












こんなところもキャブの不調の原因になります。


バタフライ部に堆積したカーボン。


これもアイドリングの不調になったりしますので、ここもキレイにします。












良く見るとわかるのですが、各ジェットとつながってる小さな穴がたくさんあいているんです。


こんな小さな穴は、簡単にカーボンで詰まってしまいますからね。












各パーツもキレイにして・・・












ジェット類も徹底的にキレイにしました












当店では、ワコーズのエンジンコンディショナーとキャブクリーナーを駆使してキレイにします。












汚れはここまでキレイにします












重要なガスケット類。全部交換です。












キャブを組む前に、ワイヤー類に注油












新しいエアフィルターを組んで、エンジン始動


キャブの調整をします。












最初の状態を撮り忘れましたが・・・バッチリ同調取れました



と、とりあえず今日のご報告はここまで


明日は定休日ですが、週末お休みをいただくので営業します。


また目の調子が悪くなってきましたが・・・頑張ります