カワサキ KZ1300(KZT30A)
1286cc
水冷4ストローク DOHC2バルブ並列6気筒
1979-1989年
車検代行のご依頼ですが、「気になる箇所を見てほしい」とのことで、遠く県外からお越しになりました。
いくつかパートに分けて、掲載していきます。
「エンジン始動時に異音がする」
30年前、Z1300に乗っていたそうですが、当時の車両は倉庫で眠ったまま。
新たに購入されたのが、今回のZ1300だそうです。
エンジン左側面
写真は途中からになりますが、
クランクケース左側のカバーを開けると、スタータークラッチギアが錆びていました。
異音の原因は、スタータークラッチ(ワンウェイクラッチ)の破損でした。
大きく割れている箇所と、小さなヒビが入っている箇所があります。おそらくは、金属疲労と思われます。
交換された様子もなく、40年以上も経っていますから、Z1300に限らず、同年代に製造された車両では比較的、よくある故障のひとつです。
イメージ図
さいわい、Z1300のスタータークラッチはゼファーなどと共通なので、部品は手に入るようです。
* * * * *
スタータークラッチに関しては、「どうにかしようとした痕跡」が見受けられた、と日向。
歴代オーナーが異変を感じて、自分で触ったものの、対処しきれずそのまま売却したのでは?
あくまで推察であり、可能性のひとつです。
* * * * *
「どこからか、ガソリンが漏れる」
フューエルライン・キャブレター編
に続きます
有限会社ガレージ湘南
関連記事