GSX1300R 隼 2006年
GW71A
36年来のお客さま。当店で納車した隼です。
インジェクションコントローラー取り付け
「箱根に行くと調子が悪くなる」
ということで、インジェクションコントローラーの取り付けのご依頼。
同じインジェクション車でも、バイクに採用され始めた頃と、現代モデルのインジェクションは別物といえます。現行モデル(3次元マップ)だと、気温や標高の変化などを検知して、自動的に最適な調整をおこなってくれます。
ところがこの隼は初期のインジェクション(2次元マップ)のため、そこまで細やかな調整ができず、標高1,000m以上の変化について行けないようです。
(今回は該当しませんが、O2センサーの故障による不具合というケースもあります)
そこで、インジェクションのプログラムを変更するわけですが、そのために必要なものがインジェクションコントローラーというわけです。
※以下、製品はお客さま持ち込み
武川 空燃費計(A/Fメーター)
インジェクションコントローラー i-CONⅢ
車種用に合わせた状態で出荷されていて、3種類のマッピングを記憶させ、切り替えることができます。
トラクションコントロール機能が付いている現行車だと、「ノーマルモード」「スポーツモード」「ウエットモード」みたいに切り替えられますね。
それと同じようなことが後付けで、できるようになるイメージです。
ただ、そのマッピングは(出荷時の)1種類しかありませんから、あとの2種類は自分で調整してマッピングすることになります。
例:箱根モード、ウエットモード
マッピングとは、キャブレターで言うところのキャブセッティングですね。キャブ車はキャブ本体(ジェット類など内部部品)をいじりますが、インジェクション車は、インジェクターではなく、プログラムを書き換えるという事です。
余談ですが、同製品をつくっている株式会社ブルーライトニングレーシングの代表 鈴木氏と、当店代表 日向は、昔からのレース仲間です。
ヨシムラ製マフラーを加工して、空燃費計(センサーボス)を取り付け
ガソリンタンクを取り外して、配線処理。インジェクションコントローラーも取り付けます。
取り付け完了
スマホのようなものがインジェクションコントローラーで、そのわきについているのが空燃費計のモニターです。
ひとまず、初期設定のまましばらく走行してもらう事に。
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リアサスペンション交換
鬼トルクで締まっているボルトを外し、純正リアサスペンションを取り外します。
ハイパープロ製
純正リアサスペンション
バンプラバーは朽ちてボロボロ。ダンパーが抜けて、めいっぱい沈んでいることがわかります。
リンク周りもグリスアップ。
取り付け完了
フロントフォークのインナーチューブ交換もありますが、それはまた後日。
早速、試乗に出かけるお客さまでした。
インジェクションコントローラー交換後
※以下、お客さまのインプレッションです。
「i-CONⅢ取付後、とくに設定しなくても調子が良くなった気がする。
先日、ブルーライトニングレーシングでマッピングしてもらいました。100点満点とは言わないまでも、(箱根を走る時)かなり改善されました。以前は箱根を走ってるとマフラーがパンパン音がしていたのが、しなくなりました」
有限会社ガレージ湘南
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