GSX1300R 隼 2006年

GW71A

 

GSX1300R 99'-07' GW71A

 

36年来のお客さま。当店で納車した隼です。

 

インジェクションコントローラー取り付け

 

「箱根に行くと調子が悪くなる」

 

ということで、インジェクションコントローラーの取り付けのご依頼。

 

同じインジェクション車でも、バイクに採用され始めた頃と、現代モデルのインジェクションは別物といえます。現行モデル(3次元マップ)だと、気温や標高の変化などを検知して、自動的に最適な調整をおこなってくれます。

 

ところがこの隼は初期のインジェクション(2次元マップ)のため、そこまで細やかな調整ができず、標高1,000m以上の変化について行けないようです。

 

(今回は該当しませんが、O2センサーの故障による不具合というケースもあります)

 

そこで、インジェクションのプログラムを変更するわけですが、そのために必要なものがインジェクションコントローラーというわけです。

 

※以下、製品はお客さま持ち込み

 

GSX1300R O2センサー 武川

武川 空燃費計(A/Fメーター)

 

 

 

 

GSX1300R インジェクションコントローラー

インジェクションコントローラー i-CONⅢ

 

車種用に合わせた状態で出荷されていて、3種類のマッピングを記憶させ、切り替えることができます。

 

トラクションコントロール機能が付いている現行車だと、「ノーマルモード」「スポーツモード」「ウエットモード」みたいに切り替えられますね。

 

それと同じようなことが後付けで、できるようになるイメージです。

 

ただ、そのマッピングは(出荷時の)1種類しかありませんから、あとの2種類は自分で調整してマッピングすることになります。

 

例:箱根モード、ウエットモード

 

マッピングとは、キャブレターで言うところのキャブセッティングですね。キャブ車はキャブ本体(ジェット類など内部部品)をいじりますが、インジェクション車は、インジェクターではなく、プログラムを書き換えるという事です。

 

余談ですが、同製品をつくっている株式会社ブルーライトニングレーシングの代表 鈴木氏と、当店代表 日向は、昔からのレース仲間です。

 

GSX1300R 99'-07' GW71A O2センサー

ヨシムラ製マフラーを加工して、空燃費計(センサーボス)を取り付け

 

GSX1300R 隼 インジェクター

ガソリンタンクを取り外して、配線処理。インジェクションコントローラーも取り付けます。

 

GSX1300R 99'-07' i-con3

取り付け完了

 

スマホのようなものがインジェクションコントローラーで、そのわきについているのが空燃費計のモニターです。

 

ひとまず、初期設定のまましばらく走行してもらう事に。

→レビューを下記に追加しました

 

リアサスペンション交換

 

続いて、リアサス交換。
 

GSX1300R 99'-07' リアサス交換

鬼トルクで締まっているボルトを外し、純正リアサスペンションを取り外します。

 

GSX1300R 99'-07' リアサス交換

ハイパープロ製

 

GSX1300R 99'-07' 純正リアサスペンション

純正リアサスペンション

 

バンプラバーは朽ちてボロボロ。ダンパーが抜けて、めいっぱい沈んでいることがわかります。

 

GSX1300R 99'-07' リンク

リンク周りもグリスアップ。

 

GSX1300R 99'-07' ハイパープロ

取り付け完了

 

フロントフォークのインナーチューブ交換もありますが、それはまた後日。

 

早速、試乗に出かけるお客さまでした。

 

インジェクションコントローラー交換後

※以下、お客さまのインプレッションです。

 

「i-CONⅢ取付後、とくに設定しなくても調子が良くなった気がする。

 

先日、ブルーライトニングレーシングでマッピングしてもらいました。100点満点とは言わないまでも、(箱根を走る時)かなり改善されました。以前は箱根を走ってるとマフラーがパンパン音がしていたのが、しなくなりました」

 

 

有限会社ガレージ湘南

 

 

関連記事