東京のお客さまからのご依頼。
当初、エンジンオーバーホールのお問い合わせでしたが、お話しを聞くかぎり、今すぐエンジンをオーバーホールする必要性はありませんでした。
そのため、きちんと走行できる状態にするため、キャブレターをオーバーホールすることになりました。
ガソリンタンクを外すと、ツインプラグ仕様になっていました。
ツインプラグ:1気筒当たり2本のプラグを使用する。4気筒なので合計8本。
キャブレターオーバーホール後、同調。
「キャブレターからガソリンが漏れる」との事でしたが、漏れる気配なし。
ところがガソリンタンクをつけてみると、ガソリンコックの根本から、ガソリンが滴り落ちてきました。
ガソリンが漏れる原因は、ガソリンタンク裏側に空いていた小さな穴3つでした。
(お裁縫の針ぐらいのサイズ)
おそらく錆による穴だと思われます。お客さまにご報告して、溶接で修理することに。
無事、漏れが止まりました。
最後に代表の日向によるテストラン。
しかし、戻ってくるなり「クラッチが滑っている」との事で急遽、クラッチを交換することに。
過去に交換したらしく、裏表が逆に組まれていて、偏摩耗していました。
無事、納車。お客さまにも喜んで頂けました。
「どうして遠く東京から、ウチにご依頼いただいたのですか?」
日向が聞くと
「バイク屋が信用できないんです」
とお客さま。
しかし、日向とのやり取りで、「ここなら任せてみよう」と思ったそうです。
当店には、このお客さまと同じように、過去に他店で嫌な思いを経験したお客さまがいらっしゃいます。
それぞれの詳しい経緯まではわかりませんが、
「他店でやってもらったのですが・・・」
お客さまから持ち込まれたバイクを見ていますと、キャブレターにしても、エンジンにしても、「本当にちゃんとバイクの状態を見て、組んでいるのか?」疑問に思うことが少なくありません。
(ただ部品を組んであるだけの状態)
また自ら試乗しなければ、自分のおこなった作業が、きちんとできたかどうか判断できないと思います。しかし、それさえもやっていないショップが多いようです。(大手はコンプライアンス上、できないと聞いています)
このような事をしていたら、お客さまがバイクショップに対して不信感を持つのも、無理ないのではないでしょうか。
有限会社ガレージ湘南
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