タイヤ交換シーズンですが… | カーショップマウロアの日常ブログ

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車屋さんの日常的なことなどを書いていきます!

こんにちは!!ガレージマウロアの門馬ですニコニコ

 

雪も溶けて今日は20℃ですか…暖かいですねキラキラ

またとんでもなく短い春で急に暑くなるみたいなことも有り得そうですがタラー

 

この時期と言えば雪国のみなさんにはお馴染みのタイヤ交換ですねグッ

去年~今年の冬はタイヤの脱落が非常に多かったですねタラー

幸い当社で交換した車でタイヤが外れたことはないのですが…

ここでブリジストンタイヤアドバイザーを持つ私から…

 

 

タイヤを毎回ご自身で交換される方には「トルクレンチ」のご使用をお願いしたいと思います、理由としましては「規定トルク」の存在があります!!

「タイヤってどういう原理で締まってるんだろう?」なんて考えたことありませんか?

ただ締まっているだけでタイヤの回転に耐えられるほどキツく止まるのかというお話です!!

気になった方は調べたことがあるかも知れませんね、実は整備士の講習でも習うくらい重要な内容なんですニコニコ

答えとしましては「引っ張り合う力で締まっている」んですグッ

 

タイヤが付く場所に生えているボルト(ハブボルト)とタイヤを押さえるナット(ハブナット)がお互いを引っ張り合うのですが、どういうことかと言うと…丁度良い画像でもあれば良かったのですが見付からなかったので文章で説明!!

 

単純にナットを締めてホイールに当たった場所で止めて「はい、終わり」とするとどうなるか…

なんの力もかかっていないナットは路面の振動やタイヤの回転で緩んでいくのでタイヤが脱落する原因になりますタラー

この状態では「引っ張り合う力」が発生していません!!

 

では正規の止め方でいきましょう、

ホイールに当たる位置まで締めて最後にトルクレンチを使って「規定トルク」で締め付けます!!

やったことがある方は分かると思いますがただ締めただけの地点よりも更に締まりますグッ(更に回らない場合は既に締め過ぎの可能性…)

トルクレンチは「それ以上の力がかからない」ように自分の設定したトルクまで力が加わると「カチッ」と音が鳴って止まりますニコニコ

ここでやっと「引っ張り合う力」が発生しますニコニコ

ただホイールに当たった時点よりも更に締まるというのは、

ナットが更に締まろうとボルトを引っ張りますね、

ボルトは締め付けられて伸ばされたので元位置に戻ろうとナットを引っ張ります

そこでお互いに引っ張り合うことで外れないくらい締め付けることが出来るんですキラキラ

 

では…「フルパワーで締め付ければ外れませんね」とはならないわけですタラー

youtubeで全体重をかけて十字レンチで締め付けているような動画もありますが絶対にNGですタラー

何故かと言うと…

実はトルクレンチを使用せずフルパワーでいくと…簡単に言えば「どこまでも締まります」

でもボルトの長さは永続ではありませんのでいつかは「折れる」わけですねタラー

なんで折れるかという理由は単純に劣化している「金属疲労」…この場合はボルトが伸び切ってしまっている場合が多いのでトルクレンチでやっても折れることがあります、乗用ですと車によって4~6本のハブボルトがありますが全部が一気に折れるというのはあまり聞かないですね、つまりこれは正規のやり方で締め付けたのに折れた場合は交換しましょうというお話です!!

 

そして一番やりがちなのが「締め過ぎ」です…

先ほど「締め付けられて伸ばされた」という言い方をしましたが…

元々その形で作られた金属を引っ張ると伸びて細くなっていくんですタラー

つまりフルパワーで締め付けていくといつか「強度が保てなくなる細さ」まで伸び切って折れるんですねタラー

トルクレンチだと「ここが丁度良い」を判断して止めてくれますが人力はそこまで繊細じゃないので弱すぎか強すぎかどちらかになってしまいます、強く締め過ぎていて一見タイヤがしっかり止まっていても中のボルトは限界寸前まで伸びているかもしれないわけです、その状態で走ると走行中の振動などがトドメになり走行中に折れてタイヤが外れるという原因になります…逆に折れそうだからと締め付けが弱すぎると「引っ張り合う力」が弱すぎてこれも外れる原因になるんですあせる

トルクレンチも数千円~買えるのでタイヤが外れて人に大怪我をさせたり、大きな修理になる前に予防としては高くない物だと私は思いますニコニコ

 

その他にも日常のアドバイス等を出来る整備士が常に在籍しておりますのでお車のことで困った際は是非当社にご相談くださいキラキラ

それではまた次回バイバイ