こんにちはガレージマウロアの門馬です
3月に入って車が売れる時期になってきてます
当社でもオーダーを受けたり買い替えのお客さんが居まして繁忙期の片鱗を感じられますね
本題の修理なのですが…
先日お客様より電話が来まして、話を聞いていると下廻りの状況が酷く何処も車検を受けてもらえないと
当社ならどうにか出来るかもと思い、苫小牧から当社まで持って来て頂きました、遠いところありがとうございます
お客様から車輛の掲載許可は頂いていますので後日静止画ではありますが時系列をまとめてyoutubeの動画にもするかもしれません
今回ご依頼のお車は平成8年のミラ アバンツァートです
2年前に当社でご購入頂いて車検も走ってますがその時はひっかかる箇所もなく通っていました、しかし…
oh…これはとんでもない…助手席側のサイドが何も無くなってしまっています…
運転席側もジャッキポイントが弱ってしまって上げると車体が歪んでしまうほどの腐食です
当社で納車点検の時にはなんの問題も無く4点リフトで上げていたのでここまで弱るとは…
お客様に聞くと「融雪剤をとんでもない量撒いている」とのことで…それか
車は元より旧車には本当に優しくない
お客様と相談して、直せないことはないです、車検も当社で車検場に持ち込みます、しかし金額は高額になることを了承頂けるかと話し合い、お客様から修理しますとの回答をもらい、手をかけ始めました
そこで「なぜ平成8年のミラをそんなにお金かけて直すの?」という方のために説明しますと…
このミラですが、金額が上がり始めています、お客様の車輛条件で別のを手に入れようと思うと既に「70万~80万円」です
もう少し状態が良いと「100万円」以上の個体もあります
今回はお客様と相談して「車検代込30万円以内」というお約束ですので買い替えよりも修理の方が圧倒的に安いんです
そもそも新しい車を買おうとかそういう考えは基本的に旧車乗りにはありません
「修理できるか廃車か」です、旧車好きには廃車にならない限り乗り換えないという強い意志があります
そしてお客様から「助手席が曲がっている」という情報もあり助手席のレール下に穴が空いてるのかもなんてお話をしていましたが…まずサイドスカートを外して内側がどうなっているか見てみましょう…
おぉ…これはなかなか…
ここまでいってて燃料パイプは無事なのがすごい…
ハッキリと下半分がダメになっています
今の軽自動車より鉄板はしっかりしているはずですが…
水の逃げ方が良くないような印象です…
そして助手席の曲がり…フロア下は穴などなかったのですが…
室内からお外が…腐食して支えを失ったことにより端が切れてフロア全体が落ちて来てることが分かりました…
修理ですのでこのまま外側だけ作ってもそれでお客様が安心して乗れるなんてことはありません、フロアを上げた状態で修理します
ちなみにお客様には私が撮影出来るタイミングで写真を送って「今こんな状態ですよ」なんて説明しつつお話もして修理行程も見てもらっていますので知らないところで手抜き修理されて高額請求されたみたいなことは当社ではありません
全体的な状態が分かったので早速当社の代表が修理に取り掛かります
もうダメな場所は補強しても強度が出ないので切断します
生きている場所まで切ってしまうとそれも車体へのダメージが大きく危険なので強度が出せそうな場所は残しつつ…
分厚い丈夫な鉄板で形を再現します
溶接機でバチっといきます
同じ工程を繰り返して後部まで
代表の後ろ姿です
ザ・修理屋って空気が漂っていますね
顔写ってないしセーフ
そして本日の午前で外側の溶接は一旦区切りです
当社の板金は代表もマネージャーもすごく丁寧なのでここから更に手直しをして違和感なく仕上げてくれるのを私は知っています
お客様にも写真を送りつつ楽しんで頂けているようで修理する方向で良かったと思います
完成版はまた後日上げます
youtubeで動画にして公開というスタイルになるかも知れません
撮影許可を頂いたオーナーさんありがとうございます
ではまた次回