セレナの車検整備を自店舗裏の駐車場でやるため、Mクラスを移動しました。
車幅はセレナより10cm以上大きいです。
しかしながら初代ムラーノの方がさらに幅広い。
この年代としては特にデカい日本車です。
確か同年代のメルセデス・ベンツSクラスよりも幅があるから。
Mクラスを移動する際気になったものが…
エアコンの吹き出し口?
よく見ると…
出ました、スポンジ攻撃!
ここにも。
ピンセットで崩さないようにそーっとつまんで捨てました。
これギュッと握ると、ベターって潰れて手についてなかなか落ちないからね。
スポンジ攻撃は一般的にはダクトのつなぎめやフラップ等使われているスポンジが劣化して剥がれてしまうものです。
剥がれきって仕舞えばもう出てきませんが、何処かで風が漏れてロスしているため風量が弱くなるとか、吹き出し口の切り替えがうまくいかないとかそんな症状が出ることもあります。
これまで自分の車ではVW、メルセデス・ベンツなどの古いドイツ車ではお馴染みですが、トヨタ車でも出ますね。
日産は出てきません。
うちは両親が日産党だったから(フォード、マツダ、いすゞなどもありましたが)初めて古いVWゴルフに乗った時驚きました。
すぐにバラしてみると、ダクト間の大きな隙間を繋ぐのに2cm以上スポンジで巻いていてその構造にまたびっくり。
おそらく日本の四季があり湿気がある気候だと、ドイツ本国よりスポンジの劣化が早いと思います。
同じような理由の驚きはルノー・ルーテシアでも体験しました。
夏の暑い日にミラーのスイッチをひねったら空回りする。
さらにシートの背もたれのダイヤルを回したらこれも空回り。
夏の暑さでプラスチックが柔らかくなって機能しなくなったんだな。
で、パリの真夏の平均気温を調べてみたら、東京の秋ぐらいしかないとわかり、暑さ対策されてないのだと思いました。
なんでも後から知ったのですが、
仏車は熱い日には極力スイッチ類には触らない
と言われているそうなんです。
2005年欧州カーオブザイヤーだっけ?
受賞したルーテシア=クリオ3は、日本に輸出する際にその風土に合わせた完璧な対策や設計などは行われていないため、面白いほど壊れました。
本国で走ってる車は基本エアコン装備していないとかで、そのトラブルが複数。
スイッチ、接点が焼ける。
テールレンズのリフレクター魔で焼けて溶けていたのは笑いました。
これが全数に見られたらカーオブザイヤーなど取れないでしょうからきっと日本仕様だけなのでしょう。
メルセデス・ベンツは昔から世界一過酷とも言われている真夏の首都高渋滞に開発中の車を持ち込んでテストをしたりしてましたから、かなり日本向けの対策(同時に他の熱い地域でのテストにもなるし)はしている方なんですよ。
日本での販売台数が遥かに少ないルノーは、開発車の日本でのロードテストなどしているはずもなく、日本仕様と言ってもそれなりです。
例えばバンパーに装着するナンバープレートは、ユーロナンバーの取り付け穴を埋めたような跡があります。
同年代のフィアットでもありましたね。
それに対してメルセデス・ベンツは、バンパー自体日本仕様は日本のナンバーサイズに合わせたものを型から造り、装着しています。
だから違和感がない。
それでも古くなってくるとスポンジ攻撃は受ける。
やはり日本で乗るには日本の風土に合った日本者が一番なんだと思う。
とくに長く乗るならばより、そう思う。
それは日本に限らず、その国の車ををその国で乗るのが一番良いのだろうとも。
けれど、世界一バラエティーに飛んだ気候と過酷な条件がに合わせて鍛えられた日本車ならば、どの国に持って行っても壊れにくいのだろうとも思う。
それが日本車が世界中で売れている理由の一つなんだろうと。
もちろん日進月歩で技術は進んでいるわけで、最新の車は日本車のような耐久性や多様性があるのかもしれません。
新車を日本で何年か乗れば答えが出るでしょう。