車検前なのでセレナのタイヤを交換します。

 

まず今日は、用意したホイールにタイヤを組んでいくところから。

 

フロントの2本とリアの2本は別のタイヤですが、あれ? 

3種類あるぞ。

 

ん、GT-HYBRID?

 

よく見たら一番上は15インチだ。

 

これはポルシェ944に用意したおいたものでした。

 

ホイールとタイヤのビード部分にビードワックスを塗り、表面を上にしておいたホイールの上からタイヤを抑えつけてはめ込みます。

ここまでは何の工具も必要なくただ押さえるだけで入りました。

 

タイヤの内側と外側の指定があるタイプはそれを間違えないようにしてさらにエアバルブ部分と黄色い丸のマークを合わせます。

 

黄色い丸は軽点マークでタイヤの最も軽い部分を表しているので、ホイールで一番重いエアバルブ部分と合わせることで重量バランスをとるのです。

 

ほぼこれで常識的なスピードで走っている分には不具合は出ません。

(ただしタイヤがいびつだったり、真円度が低かったり、左右減り具合が違ったりすると話は別です)

 

ちなみにこの状態では黄色い丸とバルブ位置を合わせなくても、後で位置は変えられます。

バルブ部分を手前にして作業を進めます。

 

バルブ部分を思いっきり押し込み、ホイールを真横から見た時一番くびれている部分まで落とします。

 

さらにその状態から力わざでホイールを手前にグイっと寄せます。

これで半分までビードがホイールの内側に入りました。

 

ひざで左右順番に踏んでいったら、残り1/4くらいまで入りましたので、後はタイヤレバーをビードの下に差し込んでグイっと向こう側に起こしていくとすんなりタイヤ全集ビードが落ちました。

普通は最低でも2本のタイヤレバーを使い、左右順番にビードを落としていくものですが、このタイヤは柔らかいためタイヤレバー1本でできました。

 

2本使うのはたいていどちらかのレバーをグイっとやると、反対側のビードも上がってしまうため固定しておくためなんですが、今回必要ありませんでした。

 

忘れていましたが、純正タイヤはホイール幅6.5Jに195の組み合わせですが、今回少し幅の広い205タイヤを組んでいます。

 

4本とも完了しました。

ブリヂストンのタイヤは、ビード部分が硬いことが多く作業が大変なことが多いものですが、今回ミネルバタイヤよりもむしろ少し柔らかい感じで、楽に手組み出来ました。

 

暑い中屋外(自店の敷地内です)で作業したためタイヤが柔らかくなっていたこともあるでしょう。

(真冬は硬くてやりにくい)

 

これで肩こりも最小限で抑えられると思います。

 

お次はタイヤにエアーを充填していきます。

 

まずはバルブのコア(ムシ)を専用工具できっちり絞めていきます。

バルブコアにも締め付けの規定トルクがあって、確かうちにもトルクレンチのように測りながら回せる工具があったと思いますが、とりあえずしっかり締めるこめば問題ありません。

 

続いて電動コンプレッサーを回して、エアーを入れていきます。

 

実はここが難関。

 

たいていタイヤのビード部分がホイールの内側に入りすぎている為それをホイールの内側ピッタリまで押し付けないことにはエアーが入って行かないのです。

 

今のタイヤは昔のようにタイヤチューブを使わない為、ビード部分がかなり硬くできています。

 

で、裏ワザとしてはタイヤを持ち上げて一周回転させながら地面にたたきつけていくと、タイヤの幅が広がってビード部分が密着します。

 

瞬間的にビードの隙間から空気を入れて膨らませるブースターというものがありますが、今日はそこまでしなくても柔らかいタイヤだから大丈夫でしょう。

 

密着していない部分は手で押さえつけながらエアーを入れていきます。

 

この時絶対にホイールとビードの隙間に指を入れないこと。

 

ビードが上がった瞬間指ががちぎれます。

 

僕は必要な場合はニトリルゴム手袋と軍手や作業用グローブを二重にして作業にあたっています。

デジタル表示が出ていないのは、エアーを入れる前だからです。

入れていくと電源が入ります。

 

無事4本ビードが上がってエアーを入れられました。

前後とも280Kpaにしました。

 

2本はミネルバのF209。

アジアンタイヤでも最安値の部類です。

 

以前日産キュービック・キューブに履かせていたことがありますが、当時は1本千円でした。

ちなみに送料の方が1本1500円で高かった。

 

ほんの少しだけノイズが大きく、そして柔らかいため減りが早かったこと以外は、全くもってごく普通のタイヤでした。

 

つまり安いから悪いという事は無かったのです。

 

ヘリが早いという事は交換サイクルが短いという事ですが、自分でやれば工賃はタダ。

送料込みでも1本2500円で交換できるのですから、お買い得としか言えません。

 

もう一つの銘柄は、ブリヂストンのエコピアNH100RV。

重量が重いミニバン用のタイヤは外側のパターンが大きくサイドショルダーも硬くたわみにくいと思うのですが、他のメーカーのミニバン専用タイヤを試したところ実際には決してそうとも言い切れない部分がありました。

 

今回も同サイズのミネルバよりも手組で柔らかさを感じましたのでどちらをフロントに持って行くか考えます。

 

ちなみにミネルバは新品、ブリヂストンは中古タイヤです。

 

中古ですから製造年月、1518と書いてありますね。

ありゃ、ずいぶん前だね。

これリアにするか。

 

言い忘れましたけれど、ホイールはC26前期ハイウェイスター純正品の中古をヤフオクで落札したものを使っています。

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エアバルブはゴムバルブでしたが特に目立った亀裂も無く、弾力性も問題ないと判断したため交換せずについていたものをそのまま使用しています。

 

お次は装着に続きます。