先日Amazonで注文したベンツの部品が知らぬ間に突然キャンセルになりました。
「キャンセルします」とか「キャンセルしました」とかの連絡もなく、いきなり返金手続きのメールが届いたのです。
実はこういうことは過去にも数回ありました。
「やはり海外の業者は適当なんだな・・・」
なんて思っていました。
が。
なんとなく理由が見えました。
っていうか間違いなくそれだと思うってことが。
今回キャンセルになった商品は、ベンツの部品でベンツのマークが入っているものです。
なんでそれを買ったのかと言うと、先日カスタムタイプの純正ではないフロントグリルを購入したのですが、それがなぜかベンツマークが欠品のグリルといった商品でした。
『元々ついていない』ではなく『訳アリ』&『マークが欠品』とあえて書いてある不思議な商品でした。
僕は深く考えずに、
『純正のフロントグリルからマークを外して移植すればいいってことだな』
と思って注文しました。
で、今回たまたまみつけたそのグリルに合わせたカラーのマークをAmazonでみつけて注文したところ返金処理のメールが届いたのでした。
思い返してみると、以前もAクラスのフロントグリルで同じように突然返金されたことがあり、それはマークがついた状態で売っていもたのでした。
さらにさらにこんな話を思い出しました。
同業者さんの話なんですが、お客様からご自分が乗っている車を彫刻した石板や、天然石製の車のオブジェ(人で言う石像みたいなもの)をご注文いただいたので海外工場に制作を依頼したそうです。
完成したものを日本に向けて輸出してもらう段階で、税関で足止めされたそうです。
それが輸出しようとした時だったのか、日本に到着してからだったのかはっきり覚えていませんが、確か輸出しようとした際のことだったと思います。
足止めされた理由は、
『車にエンブレムがついているから』
というものでした。
そう、メーカーのマークがダメだって言うのです。
車のデザイン自体はおとがめなしで、メーカーのエンブレムとそこに入れられたメーカー名のロゴが不当な製品に当たるっていう事らしい。
で、どうしたか。
没収に従うかあるいはその場でエンブレムとメーカー名のロゴを削れば良いと言われたそうです。
その業者さんはその場で削ることを選んだそうです。
うちも過去に車好きの方からのご依頼でエンブレムを彫刻したことがあったのですが、それは日本国内での彫刻でありさらにメーカー名は彫刻せず、
エンブレムにある
『牛さん』
のイメージだけの彫刻だったので、誰からもおとがめはありませんでした。
だからこの問題に対して他人事のように忘れていました。
で、そんなことを思い出した今、『フロントグリルのマークが欠品の商品』っていうものがどういう経緯でそうなったのかがわかったわけです。
間違いなく税関で没収かマークを外すことのどちらかを選択させられたのでしょう。
で、結局マークを外してグリルだけが日本に入ってきた。
そんなことを知らなかった(忘れていた)僕は、そのグリル用のマークを何も考えず注文したところ、たぶん社外品だったのでしょうね。
コピー商品ってことになってしまうのでしょうか。
コピーと言っても全く同じ仕様のものはメーカーにはないかもしれませんが、それで税関で止められたのです。
そんな理由をお客さんに説明できるはずもなく、(してもいいんですよ)突然『返金します』というメールとなった。
恐らくこれが今回起こったことのすべてだと思います。