営業マンは常に悩みや問題の一つや二つは抱えていないと気が引き締まらずだらけてしまうからあった方がいいんだよ。

 

と当時勤めていたディーラーの所長が言ってました。

 

けれど昔大変な事があってな…

 

新車を納めたお客さんからすぐに車がおかしいと言われたんだ。

 

で色々調べてもおかしいところはない。

 

一旦返すとまたやっぱりおかしいと言う。

 

で、預かって診ても何もおかしくはない。

 

それから返すとまたすぐにおかしいと言う。

 

そんなことが一ヶ月も続いて本当に参ってしまったんだ。

 

でもある時突然にそれは終わったんだよ。

 

どうなったんですか?

 

車がおかしいと思って路上で車を停めて、下回りを見ようと潜っていた?ところに追突されてその人亡くなったんだ。

 

ええっ?

 

おそらくその事故を検証する際に、車に異常がなかったことも調べて判明されたのだと考えます。

だから誰からもお咎めはなかったらしい。

 

となると、それってやはり車ではなく人の方に原因があったのではないかと考えます。

 

先に書いた脳腫瘍である場合。

 

もしくは何らかの薬物。

 

さらには、妄想から攻撃的になっていることから認知症も疑います。

 

中には正常なエンジン音やサスペンションの作動音が気になり故障だと言う人もいます。

 

あるいはどこも異常はないのにクレームをつけて金品をせしめる魂胆の人もいます。

 

所長のお客さんは路上で確認しようとしていたのだから、嘘をついているわけではないと思います。

 

自身の体調に原因があり、車がおかしいと思い続けて亡くなったのならとても不幸なことでした。