買ってあったものの、なかなか読む時間がとれなかった漫画をさっきついに読みました。
首都高SPL10
いゃあ、やっぱり楠先生の話は面白いし、ためになります。
色々わかっている大人が描いているなぁと。
ネタバレしない様に話しますが、32GT-R、35GTRの中に今回Z32が登場し、その新車発表の頃の話が含まれていてグッときました。
僕はR32のGT-RニスモとZ32ツインターボで迷って結局Z32にした人ですから。
あの朝大学に向かう千代田線の中で、目の前に立っていた中年サラリーマンの読む新聞にあった記事。
新型フェアレディZ発売。
それを見た時から、授業も上の空で早く銀座の日産ギャラリーに観に行きたくてしかたなかった。
夕方に行った日産ギャラリーはものすごい人だかりで。
天井からぶら下がるブラウン管のモニターから流れるプロモーションビデオを何周か観たことか。
一段高い台の上に乗せられたフェアレディZ。
自分はこれを買うために暑い日も、水道が凍って水が出ない様な冬の日も、現場仕事のアルバイトをし続けていたんだと改めて意識して、モチベーションが上がりました。
それから実際に購入できたのは一年後。
けれど納車の日に親父が最初に運転させないと叩き壊すと行って、キーを横取りして嬉しそうに吹っ飛んでいった事。
昔からアイツはクズだったな。
そんな記憶が、走馬灯の様に蘇りました。
いや、まだ死なないけど。
回してもいないし。
そうそう、Z32ですが首都高SPLにあったボディ剛性の話。
硬いものがパカーンと割れるのではなく、実際はグニョグニョにやわらかいんですね。
フロントのタイヤを交換しようとしてサイドシルのジャッキアップポイントにジャッキをかませて上げようとしますよね。
すると車体が上がってくるのではなく、フロントフェンダーとドアの隙間がどんどん広がって行くのです。
えっ?
上、に上がるじゃなく外、に広がる。
重いツインターボのエンジンに車体前部分のボディ剛性が全くついていってない。
でもね。
そのZ32は3500キロで手放してしまったけれど、それから2台のZ32がうちにやってきて、3台目は今もあります。
欠点がわかってしまっても好きなんだよね。
あの新車発表会の翌日、日産ギャラリーで見た実車のZ32。
実はそれから日産本社ビルの方にもいって色違いのZ32も見たんだ。
そんなにも思い入れがあるのは、初めて買った自分の車だったから?
本当はあの日手放した最初のZ32、機会があれば買い戻したいとも思ってる。
僕のは珍しい仕様のオプションの組み合わせやボディカラー、そしてTバールーフじゃ無い2シーターだから見ればすぐにわかる。
実際下取りから流れていった先の中古車販売店で売られているのを、カーセンサーで見つけましたから。
そういう気持ちは実は最初に乗った自分の車、初代レパードにもある。
Z32を買う際に、下取りに入れず友人に買ってもらったレパード。
友人の故郷で役目を終えて廃車になった。
で、結局うちと同時期に新車で買って持っていた先輩にお願いしてレパードを譲ってもらったんだ。
あれから長い月日が経過し、僕が乗った最初の車が廃車になった地域でうちの子が働いている。
不思議な縁だな。
そんな自分のことを重ねてしまう様なリアルさがある首都高SPL。
車好きの方にはぜひ読んでもらいたいとおススメします。