うちの会社は首都圏でのみ仕事をしているので海外からのお客様はこれまでいらっしゃいませんでした。
まぁ、今もいないんですが。
海外からのお客様ではないものの、今回海外からお支払いをしていただく機会が出来ました。
日本の方なのですが、現在ヨーロッパにいらっしゃるので、国内の工事代金を海外からお支払いいただくことになったのでした。
ます、お客様が仰るには、海外から日本に送金する場合なかなかできないことが多く、まず受け取る金融機関から限られてしまうそうです。
銀行、信用金庫という大きな区別がありますが、銀行の中でもまたゆうちょ銀行は特殊で、通帳が口座番号ではなく記号番号というものが基本になっている為、国内でも他行からの取引に手間取ることがあります。
で、うちの会社の口座がある銀行名をお伝えしたところ大丈夫そうだという事で話を進めました。
時系列順に現在までの進捗状況を書いていきます。
まず、お客様から送金をしましたので確認してくださいとメールがありました。
おそらく実際に口座に入金されるまでには何日かかかるかと思いますとありました。
翌日の夕方、通帳記帳しましたが口座には入金されていませんでした。
そしてその次の日。
会社の口座がある銀行から電話がかかってきました。
海外からの送金があり現在本部でストップしています。
心当たりがありますか?
という内容でした。
はい、お客様の工事代金でヨーロッパからだと思います。
金額は確か合計でこれくらいかと・・・
と答えると、おっしゃる通りです。
ではお心当たりがあるのですね。
って。
けれど、過去に海外からの入金を一度もしたことがない会社(口座)は、すぐには入金できませんと言う。
まず、そのお金が何のためのものであるのかを証明する必要があると。
何かありますか?って。
ええ、それは工事代金なのでお客様にお送りしたお見積りがありますと答えました。
相手は、それでは必要なものが他にもあるので本部の方で勧めてまた連絡しますとのことでした。
そしてまた翌日。(今日)
送金された分の金額は支店に入りましたが、まだお渡しできませんと言う。
まずお見積りを先に見せてもらえますかと。
お見積りはpdfにしてありますのですぐにメールに添付して送りますと答えました。
送ることでまた一つ進展があるとのことですが、さらにいくつか用意して持ってきて欲しいと言われました。
法人番号を登録しますので、会社の謄本もしくは印鑑証明をくださいとのこと。
法人番号なんてネットで閲覧できますがそれではダメですかと?
それは承知しているけれども謄本か印鑑証明を持ってきて欲しいと言う。
さらに問題があって、実際の会社(店舗)の所在地と登記上の本店(本社)の住所が違うため問題になると言われました。
それは4年近く前のこと。
30年ほど有限会社をやっていたのですが、新たに同じ屋号で株式会社を設立しようとした時、同じ市町村に同一の屋号の会社は作れないという事を言われたため、自宅がある隣町の住所で株式会社を設立しました。
で、株式会社の口座を開設してもらおうとしたところ、登記上の住所はただのマンションで、店舗もないし新規の設立のため何の業績もないので口座はつくれないと言われました。
30年以上口座を持っていた法人と同じ屋号で同じ経営者であるのにダメだという。
で、今後有限会社の業務を引き継ぎ、登記上の本店の所在地も有限会社の住所に変更する予定であるという事で口座を開設してもらえたのでした。
それが今、問題になっているという。
で、今度は通帳上の住所を実際の登記上の住所地に変更して欲しいと言われました。
その手続きは書類一枚にサインするだけで大丈夫だとも言われましたが、変更することによる問題があるか考えてもみたのですが、そもそも銀行側がその住所ではダメだと言ってきて変えていたのですから、銀行が正しい住所にしてくれと言うのならそれでいいのでしょう。
口座開設時は実績が無いからその住所での開設はできないと言われましたが、4年も口座を使っている実績が認められたという事なのでしょう。
変な話だけど。
で、謄本もしくは印鑑証明と、口座お届け印、そして通帳を持って銀行に行き、住所変更の手続きをしてそれから口座に入金ができるという話でした。
いやいやずいぶん手間がかかるな。
で、問題は法務局で謄本を取らなければならないこと。
同じ市内にあるものの、混んでるし行っている時間もありません。
で、ネットで頼んで郵送をしてもらうことにしました。
がっ!
受付手続きが完了したのになぜかエラーとなり申請が却下されてしまいました。
同じことをもう一度やりましたがやはりだめ。
ブラウザー上ではダメなのかと専用ソフトをダウンロードしてインストール。
並行してやっていたブラウザ上の申請が何故か3度目は却下されずに通り、申請代金の支払い画面に進むことが出来ました。
で、現在支払いが終わり郵送されて来るのを待っているところです。
明日到着したとしてもそれ自宅と言うか株式会社の住所に届くため日中僕はいないので、夕方以降の受け取りとなり手続きに行けるのは来週になりますね。
実際の会社の住所に送ってもらおうとしたところエラーが出て却下されてしまいましたので同一住所じゃなきゃうまくいかないものかと思って仕方なく会社の登記上の住所への郵送にしました。
でね。
まだ実際には入金されていないわけだけれど、それでもやっといてよかったなと思ったことが一つあります。
昨年あたりから『口座の使用状況の確認のお願い』みたいのがいろいろな銀行からありましたよね。
テロ対策等でそういう資金の口座に使われていないかを確かめたいっていう事なんだけど、会社のメインの口座と言うか唯一の口座であり使えなくなると困るためそれはすぐ手続したのです。
ってかその時謄本送ったよね。
それをやっていなかったら絶対まずはそれからって言われたと思う。
海外からの突然の送金って怪しいと思われてしまうだろうから。
実はやっていない口座が一つあって、って会社のものではなく同業者の組合の資金を入れておく口座なんだけどさ。
その組合員の名簿だとか約款だとかが必要ですって言われて、単に運営資金をプールするためのものであり、組合も同じ施設で仕事をしている同業者が集まっただけでかたっ苦しい約款みたいなものは無いんですよね。
ならば毎年の決算報告書を出して欲しいとか、次々と要求してくる。
客にそんなに手間をかけさせるなんて、
銀行ってお金入れておいて欲しくないのでしょうか?
近年、株式会社みたいなに存在が明確な団体以外の口座は作りにくいと言われていますよね。
学校を卒業する年頃の父兄の卒業対策実行委員会みたいな集まりの場合、どうやって口座開いてますか?
1年間限定だとしたら過去の実績なんてないし、約款とかもないでしょうし。
個人口座で作るしかない?
そうなるとそれが個人の財産となり何かあると差し押さえられる可能性もありますよね。
まぁ、今回それに該当しない株式会社だったことだけはせめてもの救いです。
もし送金がだめだったら送金先を個人口座にお願いしようと考えていましたけどね。
そんなわけで今は謄本が届くのを待っているところです。
この件はまた後日ご報告いたします。