車検切れの車を試運転 母子死亡事故で逮捕の男
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車検切れの車を試運転 母子死亡事故で逮捕の男

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2023年末、東京・杉並区で母子がはねられ死亡した事故で、逮捕された整備士の男が、車検切れの車を試し運転しようとしていたことがわかった。

整備士の漆原宏太容疑者(50)は2023年12月、杉並区高井戸東で、自動車整備店から車でバックで出た際、杉本千尋さん(43)と、娘で小学1年生の凪ちゃん(6)をはねて死亡させた疑いが持たれている。

警視庁は5日、漆原容疑者を現場に立ち会わせて実況見分を行った。

捜査関係者によると、事故当時、この車の車検は切れていて、車道を走ってはいけなかったにもかかわらず、試し運転しようとしていたという。

 

タイトルは原文のまま使用させていただきました。

 

上記ニュース記事及びコメントに対して憶測と間違いが多いため訂正を兼ねて僕の意見も書いておきます。

 

こちらは大きな整備工場で、販売業もしているようですので仮ナンバーではなく、ディーラーナンバーを貸与されているかと思います。

 

ディーラーナンバーとは、仮ナンバーのように斜めの赤線ではなく、赤枠で囲まれた自動車関係の法人に貸与されるナンバーで、使用期限が長く、かつ使用する車や走行区間が限定されない仮ナンバーみたいなものです。

 

僕はディーラー勤めの際に、車検切れの下取り車や登録前の新車を公道で自走させる時などに使っていました。

 

よく幹線道路にある新車ディーラーの店の前に駐車した積載車からナンバーがついていない登録前の新車を降ろしてディーラーまで自走させているのを見かけますが、あれも一台ごとにディーラーナンバーを取り付けなければだめです。

 

さて。

車検切れでもディーラーナンバーを車に取り付けて(最低でも車載して)さえいれば自賠責も貸与時に加入しているので、そこから保険がおりるかと思います。(おそらく自賠責だけでは足りませんが)


また、こちらの工場にフランス車とアメ車の看板が出ていましたが、事故を起こしたような古いジャガーは操作系のタッチがものすごく軽く、音が聞こえずふにゃっとしたウインカーレバーや、なんだこのペダルの踏み心地は?と思うアクセルなど乗り換えるとかなり違和感があります。
 

日頃専門として整備している車種とペダルの位置や踏んだ感触があまりに違った為、意図せず踏みすぎてしまったかブレーキと一緒に踏んでしまったか等が暴走の原因ではないかと推測します。

 

僕も憶測で書いてはいますが、ディーラーで仕事をしていたという経験や、たくさんの車に乗り、自分でも数十台の車を乗り換えて現在も数十台所有していますので、一般の方よりは正確なことや事実に近いことが書けたのではないかと考えています。

 

最後になりますが、被害者のご家族や加害者の方、預けた車が突然加害車両となってしまったオーナーさん、そして整備工場の方々をむやみに傷つけないように皆さんコメントにはご配慮を願います。