ワイトレじゃないツライチ方法 | 我楽多車庫(ガレージガラクタ)

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昔国産車ディーラー勤め、現在は自営業主です。

ワイドトレッドスペーサーを装着し、違法にタイヤをはみ出せさせていると思われる軽自動車からタイヤが外れて用事を直撃した事故はまだ記憶に新しいです。


先日整備中のミニバンの下敷きになった死亡事故でも、映像の車両はワイドトレッドスペーサーを装着しているのが画像から見て取れました。


ワイドトレッドスペーサーという製品全てがダメだというのではなく、問題があるのは一部の激安商品で、ほとんどは使い方の問題によりアクシデントが引き起こされるのだと思います。


さて。


タイヤを外側に出したい場合にワイドトレッドスペーサーはよく使われますが、今日はそれを使わずに外に出した話をします。


これは僕のA32型セフィーロです。

グレードは2.0 Sツーリングでめずらしい5MTにメーカーOPのLSD付きです。

外観はIMPUL432S仕様でリアスポイラーだけNISMOです。


この時はエクシモ純正15インチホイールを装着していますね。


この時はまだローダウンしておらず、16インチのアルミホイール、ベルサスを装着しています。


この時のホイールは17インチセルバッハで、ツライチギリギリのツラウチにするためにホイールスペーサーを何枚か挟み込んでいますが、そのままだとハブボルトがホイールの穴にに埋まってしまいホイールナットを締めることができないため、NISMOのロングハブボルトに交換しています。

ロングハブボルトは長さをきっちり指定して選ばないと、ホイールカバーやセンターキャップ(カバー)の内側に干渉して閉められないトラブルになりますし、純正ホイールに戻す際にも、長さが合わない可能性もあります。


一応外したハブボルトは再利用してはいけないと注意書きがありましたので、バラす手間だけではなくその都度新品部品を買わなければなりませんのでドレスアップ目的であまりやる人はいないと思います。


ちなみに、これは国産車の話で、輸入車は車両ハブ側からボルトが出ておらず、ネジ穴があるだけでなので、ナットではなくホイールボルトを使ってタイヤ&ホイールを固定します。


なので、タイヤを外側に出す際にはロングホイールボルトとスペーサーを使うのが一般的です。


が、これも簡単ではありません。


スペーサーの厚み分だけ純正ホイールボルトに対して長いホイールボルトを使えば良いと思いがちですが、社外ホイールは厚みが違いますから、長すぎたり水が過ぎたりということがおきます。


短すぎれば十分にホイールを固定できるまでボルトが締めきれないため危険です。


長過ぎた場合は、ボルトがハブの向こう側に突き抜けて干渉してタイヤがロックしてしまうことがあります。


実はこれでRK4M型ルーテシアの足回りを壊した経験があります。


片側のハブ交換で10万円。


まぁ、授業料ですね。


国産車のホイールナットにもメーカーや車種ごとにネジピッチや形状、直径の違いがあるように輸入車のホイールボルトにも様々な規格があります。


でその中で最後まで解決できなかった問題の原因として、テーパーの角度が一部のメーカーの車種で特殊なものがあるという話を聞きました。(ルノーです)


通常60度テーパーなのに、特定車種は70度だとか。


何度やってもホイールのガタが収まらなかったのはテーパー角度が違うのではとまで調べがついたのですが、そこで乗らなくなってしまったため答えが出ていません。


たぶん正解だと思いますが。


ホイールを社外品や純正メーカー品でもその車種・グレード専用品以外のものに交換する場合は想像もつかないような問題が起こる場合があります。


それが大事故につながる場合があるので、おかしいなと思ったら公道を走らせることなく元に戻すか、問題が解決するまで乗らないことが大事です。