どこの民間会社やお店であっても絶対に変わらない基本的なルールがあります。
それは、タダやマイナスではサービスや商品を提供しないということ。
商品であれば仕入れ値だけではなく、それを販売するために雇っている人件費や店舗の賃貸料、光熱費に宣伝費に税金など全ての経費を差し引いた上で残った金額が利益となるのです。
30年ほど前、業界にこれまでとは全く違ったコンパクトで低価格の商品が登場し短期間でかなりの数が世の中に広まりました。
当然ながらこれまでの商品に比べて価格が一桁違うものや何割にしか満たないなんてものまであり、そうなると利益もごくわずかです。
各店舗は、ご休憩や待合所としてお店を無料開放しており(うちは今はやってません)いらしたお客様にお茶やお茶菓子を無料でお出ししていました。
しかしながらある経営者の方が、
そのコンパクト商品のお客様がたびたび店に来られてその都度接待していたら赤字になってしまうから考えないといけないな。
とおっしゃってました。
さらにその時点での問題は、従来の消費をお買いになったお客様もお店にいらっしゃっていることで、全てのお客様に対してお茶菓子などの無料接待を辞めていいのかとか安い商品のお客様だけやめるべきかとか、これまで考えもしなかった事が浮き出てきたのです。
無料サービスが維持できるのは商品販売時に利益が出るから。
少ない利益では無料にできません。
簡単に言うとこれまでの商品を買っていただいているお客様に足りなくなった無料サービス分をご負担していただいているようなものです。
実際には改めてその分をいただいたり、商品に上乗せしてはいませんが、考え方としてそうなります。
お客様側から見れば、それを知ったならなんか不公平感があるので利益を削ってでも商品価格を安くしてくれと思われるでしょう。
最近はその当時のコンパクトな商品の販売も一段落し、新たな低価格商品が主流となりました。
現在他社さんはどのような接待をされているのかわかりませんが、うちでは全くやっていません。
無料でも有料でも店は開放してないのです。
元々、こじんまりと商売をしているうちの会社にはご休憩や待合に使われあるお客様が殆ど居ませんでしたからね。
そうそう。
待合所や休憩所として無料開放&お茶菓子を提供していたのは、その際にまた商品を買ってもらうためでもあるのです。
うちは他社さんのようにそういった商品販売に力を入れていないため、解放しなくても影響が少ないと付け加えておきます。