ミニクーパーSのアクセルが重いのは | 我楽多車庫(ガレージガラクタ)

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昔国産車ディーラー勤め、現在は自営業主です。

4月始め。

ミニクーパーSが到着して、移動のため運転席に座り走り出そうとしたその時、

アクセルペダルが重い。

率直にそう思いました。

5月も、もう終わろうとしている今でもその印象は変わっていません。

確かにアクセルペダルを踏み込むにはこれまで乗ったどんな車より力が必要です。

でもその印象が、ちょっとした事で一変したのです。

それは、アクセルペダルを踏み込む際のつま先の位置。

いったいどういう事?

まずはミニクーパーSのアクセルペダルを見てください。
BMWのチューナーであるACシュニッツァーのアルミ製ペダルが被せてありますが、今はそれは置いといてください。

このペダルはよく言われるオルガン式。
左側のブレーキペダルは上から吊り下げ式になっていますが、アクセルペダルは床から生えた様に見えます。

これはペダルの下の部分が軸になって円を描く様に動く構造です。

で、普段僕は車を運転する際、かかとをアクセルペダルの少し手前の床に押しつけて、かかとを支点にしてアクセルとブレーキを踏み替えています。

これは膝や腿を動かす事なく踏み変えられるため、身体に負担が少なく何より踏み替えるスピードが速いのです。

もちろん強めのブレーキが必要な際には、かかとを離して土踏まずで踏み抜きます。

普段はそんな大きな制動力を必要とする様な状況に陥る様な運転はしてませんので、まずこのかかと支点での踏み替え方式で用が足ります。

だからミニクーパーSに乗った時もそうしていました。

でも、それよく考えてみると、アクセルペダルの真ん中か、その下側をつま先で踏んでいるわけです。

てこの原理で知られる様に、軸になる支点から踏み込む力点が近いと加える力が大きい必要があります。

だからアクセルペダルを踏み込む際に爪先の位置を上の方にずらしてみると、

グイッ!

軽く踏み込めたのです。

ただし、かかとを浮かせてアクセルペダルを踏み込むと加減の調整が難しいので、この車はアクセルペダルに靴底をべったりくっつけ、その状態でかかとを床につけてそれを軸に踏み込むという操作法が正解なのでしょう。

これで解決した様に思えました。

ところが。

その状態でもまだアクセルペダルが重く感じるのです。

それは何故でしょうか。

おそらくそれは想定しているつま先の位置がもっと上で設計してあるのではないか。

日本人の体型では足が小さ過ぎなのでは。

その事は着座姿勢にも現れます。

ミニクーパーSのシートは座面の高さを調整できるのですが高さを変えると座面の角度も変わってしまいます。

だからシート背もたれの角度と前後位置を調整し、ハンドル(ステアリングホイール)の上下高さも調整するわけですが、それでもハンドルとペダルの位置がしっくりきません。

ハンドルは、高さだけで前後方向は変えられないのです。

そんなわけで今はまだベストポジションを探っているのですが、アクセルペダルの正しい踏み方がわかっただけでも少し進歩しました。

ただ、アクセルペダルにべったりつけるとブレーキペダルに踏み替える際にペダルの向こう側につま先が入ってしまう可能性も出てきました。

ヒールアンドトゥをうまくできる様にするために、純正のゴムペダルを2枚貼り付けるという方法も聞きますが、位置がアジャストできないタイプならばそういうことも必要ですかね。

さらには、アクセルペダルの踏み込む面もフラットではなく力を入れるべき位置を出っぱらせてそこから傾斜させる様な形状、横から見たら直角三角形みたいな形や、湾曲させた様な丸いハーフムーン形状にするなども効果があるかも知れません。

色々と考えさせられることが多い車ですな。