C26型セレナのエンジンかからず | 我楽多車庫(ガレージガラクタ)

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昔国産車ディーラー勤め、現在は自営業主です。

昨日会長が出かけようとした際にセレナのエンジンがかからなかったそうです。

何回かスターター(スタート)ボタンを押していたところ、エンジンが始動できたため、そのまま仕事先に行ってしまったそう。

これ、少し危険です。

エンジン不始動の原因も確かめず、恐らくどこかに不具合があるのにそのまま乗って行ってしまい、出先でまたエンジンがかからない症状が出たらどうするのでしょうか。

万が一、路上でエンジンがストップしてしまったらどうなるのか。

できるなら動かさずディーラーやお世話になってる整備工場やJAFに連絡してきてもらうか、たまたまエンジンがかかったならその足で整備できる工場やガソリンスタンドに向かって欲しいです。

そのことを知ったのは僕が出張から帰った後だったのでどうすることもできなかったのですが、幸いセレナは駐車場に戻ってきました。

ここまでが昨日のこと。

今日は朝イチにまずエンジンをかけてみます。

かかりましたが、スターターの駆動が弱い感じがします。

エンジン不始動の第一の原因はバッテリーです。

そこで、電圧を測定します。
バッテリーのプラスとマイナス端子につなぎ、テスターを直流V(ボルト)に合わせて測定。
しかしC26型セレナはバッテリーが奥にあって何をするにもやりにくい。

あっ。
10.66V。

これは低すぎです。

乗用車のバッテリーは12Vと思われてますが、新品を測定するとたいてい13Vぐらいはあり、12Vでは弱いぐらいです。

10.66Vではスターターモーターを回すのにギリギリぐらいでしょう。

では次にやること。

バッテリー液量のチェックです。

バッテリー横の2本線に対して液面がどこにあるか、車体を揺らして液面を確認します。
真夏の暑い時期は赤い端子つまりプラス側だけが以上に減る事が多いのです。

他を見て安心して見逃してしまうことがあるので気をつけましょう。

液量はよく見えないけれど上の線まであるように見えます。

確実にしたいので蓋を開けて上から覗き込みます。
失くさないようにね。

エンジンルームに落としてアンダーカバーの上に乗ってしまうと上からは取れない、下にも落ちてこないで苦労しますよ。

LEDライトを当てて確認。
やはり液面は減っていません。

これならば次の作業に入れます。

続いてやることはバッテリーの充電です。

市販の充電器を用意します。
これ、性能が良くてオススメです。
以前も同じものを使っていましたが、壊れた密閉式バッテリーにつないだため、壊してしまい2台目となりました。

急速充電モードもありますが、普通乗用車の位置に合わせゆっくり充電します。

僕らも慌てて食事をすれば消化不良や胃が痛むなんてことがあるように、バッテリーも急いで充電していいことはありません。

つなぐ時に一点だけ注意。

マイナス端子を外してから充電器のクリップを挟みます。
車両側に電気が流れてしまうからね。

本来ならバッテリーを外してやるものですが、セレナはエアクリーナーボックスやダクトを外さないとバッテリーが取り出せないので横着しました。

今こんな状態です。
自動で充電から維持モードに変わりますが、何かあるといけないのでたまに様子見に行ってくださいね。

バッテリー液面を照らすために使ったLEDライトです。
Amazonで購入。

こちらはバッテリー用ドライバー。
これのいいところは、バッテリー液のキャップ(ふた)を回せることに加え、10ミリの薄型スパナになっていること。
10ミリはたいていの国産車のバッテリー端子を外すのに使えます。

それから、万が一バッテリー液が減っていたら、僕は蒸留水ではなく強化液を補充しています。
弱ったバッテリーの性能を高めるのに有効です。

ただし、足した際は必ず充電器で充電もしくはしばらくアイドリングしてバッテリーを充電してください。

特に蒸留水を足しただけで走り出すと、次かからなくなることがありますよ。

さて、様子を見に行ってきます。

あれ?

75%表示からいきなり維持充電に変わっていました。

これはバッテリーがダメかな?

もういちど普通車モードで充電開始。

結局変わりませんでした。

電圧を測ってみます。
11.05V。
1日やってほとんど変わらない。
11Vではスターター回すのがやっとでしょう。

これはバッテリーを交換した方がいいですね。

今使用している男前モノタロウの商品は廃盤になったようです。

当時は充電制御車の交換用バッテリーは選択肢があまりなくて一番安価だった男前にしましたが、最近は沢山出ていますので、どのメーカーのものにするか熟考します。

追記
バッテリーの状態を調べるには比重を測定したいところですが、セレナはバッテリーを降ろさないとやりにくい、もしくはできないため今回は省略しています。