ウォルサム社製の時計でVacuum と言うシリーズがあるのですが、まぁ 真空時計と言うのかな?
ケース内部の空気を抜く事により時計としての精度を上げてます。(テンプルの空気抵抗とか酸化とかかな、、)
で、、以下の治具がケース内の空気を抜く道具です。
備忘録(バキュームポンプの取扱方法)
B、バキュームポンプのセット
- ポンプ取付具を作業台にネジで装着します。(注)取付具の位置はポンプの足ペタルをいっぱいに踏み下ろしたとき、床面に接触しない程度の高さにしてください。
- ポンプ本体を取付具に掛けます。
- 時計ムーブメントの組み込みが終了しましたらケースにセットし、リューズを取り付けます。(注)大気中で調整したムープメントを真空密閉しますと1日8秒~15秒位の進みの状態になりますので、この点を計算にいれて調整してください。
- 目盛リングを文字板のインデックスラインに合わせてセットします。
- パッキングをセットします。
- クリスタルカラスをパッキングの上にのせます。
- ポンプの使用前に1~2度を足ペダルをいっぱいに踏み下ろしをくりかえし、ペタルがスムーズに動くようにします。
- ケーシングした時計を排気室に入れます。
- 圧力計カラスを排気室に乗せます。
- 密閉ガラスを両手でポンプ本体に強く押しなから、足ペタルを勢いよく一杯まで踏み下ろします(図3 密閉ガラスはポンプに完全に吸い付き、排気室は真空状態となります)。次に、圧力計を押し下げながらゆっくりと足べタルを元の位面にもどしてゆきます(図4 圧力計を押し下げることによって時計のクリスタルは、パッキングを押す状態となります)。これで時計ケースの内部は真空になります。真空の確認は、時計を歩度測定器にかけ、前項C(1)に記した通り、ケーシング前より“進みの状態”になれば完全です。
- 12時と6時の方向にクリスタル・ロックを装着してください(図2)。