リトルカブのエンジンオーバーホールのご依頼です
久しぶりに施術台を使います
2時間後 くらいにはクランクの取り出しまで行きます
ここからオーバーホールの作業開始です
毎度思うのですが、この工具これ以外に使い道無いのだろうか?とか
片方は「あぶり」で取り付け出来ましたが、もう片方は途中で引っ掛かって仕方なく治具でおさめます
ベアリングの価格も昨今値上がりしてるみたいです。
安いところを見つけたら買いだめしておこうと思います
コンロッドの大端部のスキマの測定です標準値が0.35以内に対して0.20と中々良い状態
標準値0.025以内に対して0.01とこちらも優秀です
確か?リーファン製のクランクだったと思いますが中々作りが良いです
中華製品だと頭ごなしに否定しないで良いモノは良いです
クラッチ板も交換します
カムチェーン周りの部品も純正部品で新品に交換します
なんだか画像が白っぽいですがスマホを油まみれ手で操作してるのでレンズがくすんでるみたいです
シリンダーとピストン類も新品に交換します
俗に言うところの中華107ccエンジンのパーツなんですが、ヤフオク等で三千円程度と格安で売られてます。
日本の物価が安いとか言ってもまだまだ安い中華製品です
このエンジンですがカブ90と同じストロークのクランクと52.5径のピストンで107ccとなります。
かれこれ10年以上前から数十機くらい作ってます
ロングストロークのお陰で回転数が上がらずトルク型の特性になりますので、88ccの52径ピストンと50cc用のクランクを使ってのボアアップ仕様に比べるとコンロッドの大端部の耐久性が良いみたいです
88cc仕様だとだいたいコンロッドの大端部がやられます。ショートストロークのため高回転に耐えれないのでしょう。
知らんけど
あっ!カブ90でもカブ50でも純正クランクケースを使用するにはシリンダーのスリーブが大きいので、削らないとシリンダーが入りません
。自分はエアーリューターでゴリゴリ削り落としています
続いて
バルブステムシールの交換です
バルブも外しますので軽く擦り合わせもしておきます
コレも他に使い道が無い道具です
だいたい1日作業で無事に終わりましたが基本人のエンジンはあんまり触りたく無いのです
先日のアサクラメントでつい悪い癖が出てしまいました
あ~やってしもうた~
沼確定です