先日ICA(移民局)に対して永住権、通称PR (Permanent Residence Visa) への申請を行ったので、却下になった場合の再度申請に備え、何を提出したかのメモを残します。
まぁそもそもなぜPRかっていう話ですが、PRを持っていると色々と自由が利いたり、国の社会インフラの補助がEP(就労ビザ)に比べ多く受けられたりします。例えば医療費の補助の割合が違ったり、EPだと無職になったら取り上げられるので国を出なければならないのに比べ永住権は職があるないに関わらず有効期限内は滞在することが可能です。普通は5年だと思いますが、10年の人とかもいます。多分子供の頃からPRの人とかに多い印象です。
尚、時々PRを取ることを話すと日本国籍を放棄するのかと聞いてくる人が多いのですが、あくまでもビザですので、仮に国籍をシンガポールに変えたらビザ自体いらなくなりますので、その辺混同している方は多いです。
現在PRの発行は非常に厳しいといわれております。過去長い間、かなり低い基準で大量の外国人にPRを付与していたため、国の居住者が大きく膨れ上がり、満員電車、渋滞、不動産価格の高騰、マナーの悪化などその根源に自国民からは外国人が槍玉に上がっております。その為政府も外国人の規制に乗り出し、PR取得基準を非公開にし、発行数は激減しております。中にはシンガポール人と結婚しているアメリカ人や日本人でも却下されているようですし、その基準はよく分かっておりません。勿論国としては長期的に国になんだかの形で貢献できる人が優先されるのは明白ですので、多くの税金を納める人や何か特別国の戦略に合致している人が取得の可能性が高いのかもしれません。
また、PR申請といっても色々なスキームがあり、シンガポール人やシンガポールPRの人と結婚しているとか、要は配偶者経由で取得するSpouseスキームとかありますが、今回私が行ったのはEPスキームです。スキームによって申請書類が異なる事に加え、PRの内容も若干変わったりします。例えば配偶者スキームでは、申請者が男性の場合、その人が40歳以下であれば即兵役が発生する可能性があります。なぜこのような条件が設定されているかは容易に想像できますが、理由は明記されていないのでここではそれを書きません。EPスキームでは第二世代、つまり自分の子供(PRでも)から兵役が発生します。またPR更新時も配偶者スキームでは無職でも更新される可能性が高いそうですが、EPスキームの場合は無職だと更新されない可能性もあるそうです。勿論噂レベルですが。
今回は純粋にシンガポールで働いている人が申請する場合のEPスキームとなります。
さて、実際の手続きはといいますと、先ずはICAに対し申請書類を提出する日の予約を取ることから始めます。E-appointmentというオンラインで予約を取ることが可能です。登録や予約日時の選択は簡単ですが、驚くのはその埋まり具合です。そもそも一日のスロットがあまり多くないことや、多くの人が一度PRを却下されても何度も何度も再申請していることが影響していると思いますが、最初見たときは4ヶ月先まで埋まっていました。そんなに待たなきゃいけないのかとショックを受けましたが、焦る必要はありません。
といいますののも、2回まで日時を変えることが出来、その為多くの人が日時変更を行います。つまりその開いたスロットに上手く入り込めば、翌日に申請することも難しくありません。日が近ければ近いほど前日に予約変更する人が多く、時には翌日が一日中がら空きになることもあります。
ではどのタイミングでこのE-appointmentを確認するべきかといいますと、経験から言って朝6時ぐらいでしょうか。前日のキャンセル分が翌日の早朝にシステムに反映しているらしく、朝6時過ぎにログインするといたるところに空きが確認出来ます。但し朝8時ぐらいにはその空いた分は殆ど埋まっており、かなりの人がこのキャンセル空きを狙っているのではと推測します。なのでもし今すぐ申請したいという人であれば、書類は全てそろえておき、早朝システムをチェックし、翌日に予約を入れてしまうのが良いでしょう。
(※この情報は2013年4月頃のものです)
予約完了と同時にバーコードの入ったバウチャーのようなページが表示され、これは一度しか表示されないので、印刷できるようプリンターをセットしておきましょう。この紙を当日ICAにもって行き、Kioskマシーンでスキャンし、カウンターNo.の紙を入手し、自分の番号が呼ばれるまで待つこととなります。
それでは実際に何が必要かを以下にまとめてみましたので参考にしてください。
1.Form 4A
を埋める。写真(サイズ限定)つきで原本とコピーを1部用意。関係ない箇所はしっかりとN.A.と記入しましょう。またAnnexAの雇用者が記入するものがありますので事前にお願いして作成してもらいますので余裕を持って会社に頼んでおきましょう。後は記入に際し特に分かりにくかった項目はなかったような気がします。
つづいてはExplanatory Note
を参考に必要書類を集め、それぞれ一部コピーを用意します(卒業証明書のみ2部)。必要なものは:
1.パスポート
2.Work pass (EPカード)裏表コピーが必要
3.卒業証明書、成績証明書。私の場合は原本を英語版として大学から発行してもらいましたので英訳は必要なし。
4.婚姻証明書。原本及びオフィシャル(要は公的文書にする)翻訳が必要ですので、婚姻証明書または戸籍謄本をもって日本大使館で英語版を発行してもらいます。確か18ドル必要(お釣りが出ないよう用意)。平日しか空いてないので面倒です。パスポートを持参していきましょう。
5.出生証明書。これも大使館にて戸籍謄本(発行後3ヶ月以内じゃないと駄目だそうです)を出生証明書にしてもらいます。18ドル。3ヶ月以内の戸籍謄本の原本が必要となるので、日本に帰国するか親族に入手してもらい、送ってもらいます。要はいつ生まれて、誰が両親でというのが必要になるそうです。
6.直前の雇用主からのレター。何年働いたか、業務内容は何か、最後の基本給与はいくらか、と言うことが記載され、サインされていることが必要です。英語で。私は自分で上記内容を英語で作成し、後は会社のレターヘッドにてサインしてもらうだけの状態まで作成し、人事のトップの人に送り対応してもらいました。ある程度良い関係を持っていた人だったので割りとスムーズに進められました。
7.過去6ヶ月の給与明細。会社のイントラネットからダウンロードしそれを印刷して終了。特にサインとか入れませんでした。
8.過去3年の納税証明書。まだ1年もいないのでN.Aとなりますが、税務当局に自分の口座を見ていいですよという許可にサインをしました。
9.あとは奥さんの大学卒業証明書も用意しましたが、Spouseとして一緒に申請する場合を除いて必要ないとのことで、提出する必要はないといわれました。If applicableと書いてあるのですが、これを「もし奥さんが持っていれば」と理解したので準備したのですが、不親切な書き方です。自分の理解の仕方によってはApplicableなので、必要ないと言われたときは相変わらずサービスレベルの低い国だなぁと感じました。もう一行書くだけで済む話なのに。
後他にもApplicableなら提出する必要のある資料がありますが、NAなので用意せず。(自分の会社登記証明書や死亡証明書やら離婚証明書やら。。。)
提出が完了するとAcknowledgement of applicationという紙を渡され、結果は4~6ヵ月後に郵便で送られてくるとの事。郵便サービスが最悪なこの国で郵便だけが唯一の通知方法というのは極めてリスクが高いので改善してもらいたいのです。最悪6ヶ月たって何の連絡がない場合はICAに電話せよとのことでした。ただし4-6ヶ月で分かるといいながら、提出後2ヶ月でReject letterを貰った人もいるようです。