膝を痛くする前、お義母さんは健康のためにと、朝8時に近くの山へ出かけ、
1時間くらい山登りをして帰ってくるのを日課としていた。
雨が降る日以外は、毎日きちんと定時に出かけていくお義母さんを、私は尊敬して見送っていた。
ある日のこと。
なにか世間話をしていたとき、お義母さんがふと、
「私はほんとうにのぼせでねぇ、その時は一生懸命やるんだけど、すぐに忘れてやらなくなっちゃうんだよねぇ。恥ずかしいわ。」
と自嘲気味に笑っていった。
ちなみに、「のぼせ」とは方言?で、その時だけ熱中するという意味です。
いやいやいやいや!
お義母さん、毎日山登りいってるやん!もう五年いってるやん!
私の本棚から出てきた2ページくらい書き込んだだけの立派な家計簿
折り目すらついていない英会話の本、ピカピカの簿記の参考書。
置き去りにされた二の腕を鍛えるための健康器具。
我が家には、私のかつてののぼせたちがたくさん散らばっている。
お義母さん、自信もっていいですよ!
お義母さん、すごいからね!
