ゆれる
2006年7月公開
監督:西川美和
主演:オダギリジョー、香川照之

兼ねてから観たいと思っていた作品。
評判に違わぬ、素晴らしい内容でした。
数々の賞を受賞したのも当然ですね!

「オダギリ」さんは好きな俳優の一人で上手いとは思っていたのですが、確かにこの作品でも申し分ない演技をされているのですが、それ以上に「香川照之」さんが凄い、凄すぎ!

名演というより、「怪演」といった方が近いかもしれませんね!

オダギリさんの兄役だったのですが、最初は義理の兄かな、と思わせるくらいの微妙な距離感が良かったですね。

自分も男兄弟の弟で、且つ、田舎を離れ都会(東京)にいた経験があるので、久々に田舎に帰ったときの(それも歓迎されているわけではない)、なんともいえない空気感というか、居心地の悪さ、というのもこの作品からは伝わってきました。

元カノと偶然再会し、最初は他人行儀な会話なのに、一瞬にして昔に戻る、みたいな展開の仕方は女性監督ならでは、なんだろうなぁ。

伊武雅刀(弟)と蟹江敬三(兄)という兄弟の関係も上手く伏線として張られてあり、香川さんが蟹江さんを苦手というのも頷けました。

キム兄(木村祐一)の検事役も、実際にはあんな検事はいないんだろうけど、良い演技だったと思いますよ。裁判官の田口トモロヲは相変わらず雰囲気あるというか、普通にしゃべってるんだけど、怖かったなぁ(神~悪魔~を以前見たせいもあるけど)。

こうやって脇役の顔ぶれをみると、普段は「悪役」の人が多いような気がする…

全体的にみても、ミスキャストもなく、非常に細かいとこまで演技されてて、サスペンスやホラーとは違う、本当の意味での精神的な、奥の深い部分での「怖さ」を感じる作品でした。

一人で夜中に鑑賞する作品ですよね!