まいまい京都【蘆花浅水荘】凝りに凝った近代数寄屋建築の傑作、建築史家と蘆花浅水荘へ

 - 琵琶湖と近江富士を借景に、一人の画家が描き出した壮大な建築美 -

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裏千家兜門写。

ガイドは、桐浴 邦夫 さん。京都建築専門学校副校長で建築史家。茶室や数寄屋の研究、伝統建築の保存活用に取り組んでおられる。

また、重要文化財になってもなお住み続けておられる山元春挙のお孫さん(といってもお爺さん)からいろいろご説明をいただいた。

京都画壇を代表する画家、山元春挙が、生誕地にほど近い琵琶湖畔に7年もの歳月をかけて完成させた蘆花浅水荘。数寄を凝らした部屋の数々。見所満載。

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波打つ硝子
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北山杉の舟底天井
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主室「撥雲亭」の残月床。床柱の位置など面白い。掛軸は山元春挙の筆。
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月の満ち欠けを表現した襖の引手は、一つひとつ形や高さが異なる。

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「竹の間」は竹づくし。
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襖絵は竹に雀。

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「莎香亭」の引き手は千鳥の飛ぶ様。

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「水兎月」の扁額。
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膳所城の礎石の水に仲秋の銘月が浮かんで見えるという。実に風流。
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「無尽蔵」は一畳の梅の間。
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急な階段を上ると
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暖炉のある明るい洋室。
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漆喰の天井が美しい。

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隣は画室。
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岩絵具はお弟子さんが溶いていたよう。

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自然との融合を求めた芸術を建築で表現した蘆花浅水荘。一人の画家が描き出した壮大な建築美。

近代数寄屋建築傑作をかつての琵琶湖内から。

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茶室でもある持仏堂「記恩堂」
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四阿「忘棹」
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茶席「穂露」
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三畳台目の内部も拝見。
膳所にはかつてこのような別荘があったが、どんどん壊された。実に惜しい。こちらも現在では「記恩寺」となっている。