金原ひとみとか綿谷りさとか伊藤たかみとか読むと、
若いひとにしか書けない小説、というものがあるんだなぁ、て思う。
そこにいるからこそ書ける、みたいな。
わたし自身もそこにいるのだけども。
きっとこういうの在るんだな、て思いながら読む。
「世の中には」「若者には」「現代には」「自分には」という意味で。
「青春の奥にひそむ深い亀裂」?
言葉にするとこんな感じなのかな、痛くて痛くて不快なそれは。
それにしても、
『限りなく透明に近いブルー』はすごかった。
「若いひとにしか書けない小説」の最高峰なんじゃないかと思う。
(小説、全然読まないけど。何となくそんな気持ち。笑)
波に呑まれるような渦に巻き込まれるようなそんな感覚に陥った。
あんな小説が、30年前24歳の村上龍によって発表され、
それが芥川賞を受賞して
世間は大変な騒ぎになったんじゃなかな・・・。