友人が経営しており仕事で

僕も関わらせて頂いていた

ファミリーロマンス。



ドイツ映画界の巨匠である

ヴェルナーヘルツォーク監督が

「ファミリーロマンス」を映画化、

カンヌ国際映画祭にも出展された

作品に私も代表の親友であり

カウンセラーとして出演させて頂きました。



その映画の坂本武仁監督が

日本版として映画化された

「レンタルファミリー」

試写に監督さんに招待して頂いて

鑑賞してきました。



本当にとても良い映画でした。


家族代行という仕事は現代社会の

闇のギリギリのボーダーラインで

迷える人々に手を差し伸べる仕事。


本当に様々な代行業があって

代行するスタッフにもかなりの

精神的なプレッシャーがあります。


その中でも父親代行という仕事は

本当に男にしか発想ができない、

男だからこそ発想出来た仕事だと思います。


自分自身、子供と遊ぶことが好きで

昔はベビーシッターの仕事もしてました。


シングルマザーの母親は息子と遊ぶ

私を本当に優しく見守っていました。


それがレンタルファミリーとどう違うのか?

英国のナニーという仕事と何が違うのか?


日本には英国のナニー制度のような

素晴らしいシステムが確立されておらず

虐待をする父親も後を断ちません。


保育所も人手不足でシングルマザーは

本当に精神的に追いやられている現状。



映画のサブタイトルにもあるように

「誰かを幸せにしたいだけなんです」

という言葉に胸が詰まります。


賛否両論がありますし、

もちろんこれから改善すべき部分は

まだまだ山積みの職種ではあるけど

ヴェルナーヘルツォーク監督の作中でも

自分は説明していますが、彼の作り上げた

ファミリーロマンスを誇りに思っています。


願わくば

正しい答えよりも優しい答えに溢れた

世界になることを願います。


黒戌仁



「レンタルファミリー」

6/10より全国上映開始です。