人は「真偽」を確かめもせず

信じたい事を「真実」と誤認する。

 

弱者は自分より優れてると感じた

人間に盲従し、愚かに尻尾を振る。

 

悪魔はその弱き心に目をつけ、

嘘で塗り固めた餌をチラつかせ

欲望を掻き立て、人の心を欺き、

人の縁と運を喰い漁り、悦に浸る。

 

そしてその嘘が暴露されるや否や

突如、何一つ痕跡を残すことなく

その姿を忽然と晦ませる。

 

何の痕跡も残さずに。

 

だけどね、神は全て見ているよ。

 

地獄の釜はそういう人間の足元で

その足が掬われるのを待っている。

 

クロ戌