僕の初登山は奈良にある金剛山でした。

まだ僕は当時、小学生。

なぜ小学生の僕が電車を乗り継いでまで
単身、金剛山登頂を目指したのかというと

当時まだインターネットなどの普及も
無かった時代に出逢った一冊の本。

その中に居た登場人物に深く感銘を
受けていたからでした。

その人物の名は「役 小角/えんのおづぬ」。

陰陽師・安部清明よりも更に
歴史の古い霊能者として知られており

僕と同じ奈良に生まれた、役 小角は
頭に頭巾を被り、一本歯の高下駄を履いて
右手に巻物、左手に錫杖を持ち、
従者として前鬼・後鬼という鬼神を
従える行者で、伝説では流刑された
伊豆大島から歩いて海を渡ったとか、
宙に浮き、天変地異を引き起こしたとか
様々で、当時の僕はこの実在した人物に
強く感銘を受けたのでした。

夢のお告げで「金剛山」という言葉が
出てきたこと、そこが「役 小角」が
修行をしたとされる山であった事など
様々な導きを感じた小学生の僕は
単身、金剛山登頂を敢行したのです。


スピリチュアルだとか、
パワースポットだとか、
そんな言葉もなかった時代。

ただ・・昼に家を出て、夕方頃に
金剛山に着いた時の何ともいえない
包み込むような感覚は今でも強烈に
心に残っています。

当時、僕はやくざの父親から
凄惨な虐待を受けていて、本当に
いつ父親に殺されるか分からない
日々を過ごす毎日でした。

明日も生きていられますように・・
と日々、寝る前に手を合わせてました。

そして当時の僕は、金剛山で
役 小角に向けて手を合わせ祈りました。

「どうか大人になるまで
僕を生かしてください。」と。


そして、僕の人生二度目の登山が
この遥か遠い地の高尾山だったのです。

不思議な縁で、この高尾山にも
役 小角、所縁の地でした。

不思議な邂逅にとても胸が
熱くなったのを覚えています。


高尾山に登った理由はテレビ番組の
オファーが来ていた時期で
またも夢のお告げで、「高尾山で
水晶の数珠を買え」と言われたからです。


帰りは、理由もわからず、表参道に
転々と飾られている三十六童子に購入した
数珠を当てながら下山しました。

で、そのテレビの収録日、大泉の母に
お会いしたのですが、僕の鑑定を偉く
気に入った様子で、彼女は収録中ずっと
僕に向かって手をかざしていました。

MCのネプチューンの名倉さんが
「母はさっきから何してんの?」と
彼女に尋ねると
「クロ戌さんの邪気を取ってあげてるのよ。
みるみるうちに顔色が良くなっているわ」
と話していました。

僕には正直、良い迷惑だったのですが(笑)
高尾山で購入した数珠が熱くなっていて
なるほど。彼女から送られている気を
跳ね返しているのか、と感じました。

ぶっちゃけ、この人の邪気を遮断するため
数珠を買いに行ったんだなぁと(笑)

彼女は少し格のある狐が憑いてました。
僕は昔から狐憑きに好かれます・・。


$タロット占い師・クロ戌ブログ
その理由は大国様が稲荷のボスだから
なんだと最近になって知りましたw

ほんと神事に理由が無い事がない・・。


そして13日に予定している
高幡不動参拝ツアーを前に久々に
高尾山に登りました。

コースは高幡不動尊を参拝、
ありがたい護摩修行を受けたのち、
四国八十八箇所を模した
山内八十八箇所を巡拝。
その後、昼食を食べ、府中に移動し、
大国魂神社を参拝するツアーです。


高幡不動に参拝に行こうと思ったのは
これまた不思議な夢のお告げからです。

僕が悪霊に向かって、実際に
一度も口にした事など無い「真言」を
繰り返し唱え、除霊をしている夢・・。

普段の僕は除霊の際には大黒天経文を
よく唱えていたので、あまり聞きなれない
真言を唱えていた自分がとても不思議で
夢から目が覚めてすぐにPCで夢の中で
自分が除霊に使っていた「真言」を
調べてみたのですが、驚いた事に実在する
「不動明王・小咒」という真言である事が
わかったのです。

不動明王はサンスクリット語で
「アチャラナータ」といい、シヴァ神の異名。
シヴァはそう、大黒天の別称なんです。

僕はその夢を見て、初めて
不動明王が僕の守護神である事に気付き、
高幡不動に参拝に行く事を決めたのでした。

そして不動明王といえば
役 小角の守護神なんです。

役 小角が滝で修行をしていると
不動明王が赤い目の牛に乗って現われた
という言い伝えも残っているのですが
シヴァも大黒天も牛が乗り物です。

そして三十六童子は
不動明王の眷属なんですね。

僕が高尾山で買った数珠を
三十六童子に当てて下山したのも
こんなに明確な意味があったんです。


何もかも繋がっていくこの感覚。

ほんと神事に携わると毎度、
強く感じる無駄の無さに脱帽です。


そして不思議な事はまだ続きますw


つづく

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