イギリス初の女性首相として強力なリーダーシップを発揮した
マーガレット・サッチャーをハリウッドが誇る名女優である
メリル・ストリープが演じたヒューマン・ドラマ。

監督は、『マンマ・ミーア!』でメリルと組んだフィリダ・ロイド。
サッチャーの夫を『ハリー・ポッター』シリーズのジム・ブロードベントが演じる。

【あらすじ】
小さな雑貨商の娘であったサッチャーはオックスフォード大学に進学、
男性ばかりの政界に飛び込み、政治家の道を歩き始める。
そして1979年、女性初のイギリス首相となった保守党のサッチャー。

「鉄の女」の異名を取るサッチャーの手腕により、財政赤字は解消。
フォークランド紛争にも強いイギリスを世界に示すために断固とした姿勢で
挑み、勝利。国民から絶大なる支持を得る。
しかし、人生全てを政治に捧げた彼女に残されたものは
決して華やかなものだけではなかった。

$タロット占い師・クロ戌ブログ

【クロ戌の感想(・∀・)ノ】
1979年の就任以来、強気の姿勢でイギリス政権を先導、「鉄の女」と称された
サッチャーの誰もが知る姿と、その裏に隠された孤独な一面を繊細に描き出した本作。

冒頭から認知症を患う哀れな老婆の姿で登場したサッチャーに
驚いた観客も多いのではないだろうか。

求婚を求める若き夫のデニスに、ティーカップを洗う自分の姿など
想像したくないと言い放ったサッチャーがラスト・シーンで夫を想いながら
ティーカップを洗うシーンには深い含蓄が籠められているように想う。

個人的にはもう少しフォークランド紛争や、アイルランド解放を目的とした
IRAのテロリズムとイギリス当局との確執について触れて欲しかったかな。

彼女の人生うんぬんよりもメリル・ストリープの演技が本当に秀逸w

イギリスの歴史に興味のある人や仕事に生きる女性は観てみてはどうだろうか。

ペタしてね
読者登録してね