グラストンベリー2日目の朝・・
相変わらずの時差ボケで5時ごろに起床。
今日は9時からmama's TAXIのスーさんが
お迎えに来てくれる事になっている。
出窓から外を見ると今日は雨も降っておらず
どうやら朝から天気が良さそうだ。
僕は昨日の夜食の残りの冷えたバーガーにかじり付き、
服を着替え、出発の準備を整えた。
時計を見るとまだ6時にもなっていない。
僕はベッドから立ち上がって、上着を羽織り、
そのままグラストンベリートーアへと向かった。
空にはまだ星が輝いていた。
ゆっくりとトーアに歩を進める。
昨日の疲れも取りきれない身体で、息を切らしながら
グラストンベリーの街が一望できるところまで登った。
地平線の奥に見える山々が白んでいた。
上手くいけば今回は雲の切れ目からの朝日ではなく、
地平線から昇る朝日が拝めるかもしれない。
自然と歩が早まった。
早朝の薄明かりの中で見上げるグラストンベリートーアは
まさに「異界の入り口」という呼び名に相応しかった。
丘を登りきり、塔を見上げる。
足の疲れも、旅の疲れも、全て吹き飛んでいく感覚。
本当に此処は紛れもない聖地なのだ。
塔には一人、先客が居た。
巻き毛のブロンド髪の若者はトーアに背中を預けながら、
朝日が昇る方向の尾根を静かに見つめていた。
お互いを認識し、軽く声を掛け合う。
それとほぼ同時に僕たちはグラストンベリートーアから
素晴らしい朝日を拝んだ。
![$タロット占い師・クロ戌ブログ](https://stat.ameba.jp/user_images/20111029/14/gaokun013/d2/ad/j/t02200330_0640096011577020378.jpg?caw=800)
二人は小さな歓声をあげる。
![$タロット占い師・クロ戌ブログ](https://stat.ameba.jp/user_images/20111029/14/gaokun013/fd/26/j/t02200330_0640096011577020379.jpg?caw=800)
グラストンベリートーアを朝日をバックに撮影♪
![$タロット占い師・クロ戌ブログ](https://stat.ameba.jp/user_images/20111029/14/gaokun013/1f/6a/j/t02200330_0640096011577020377.jpg?caw=800)
トーアの中から撮った朝日。羊たちも映ってますw
彼は僕に「君はタイミングが良いね♪僕はもう身体が冷え切ったよw」と
言いながら身体を抱え込むポーズをとって微笑んだ。
「君はミュージシャン?」と青年に聞かれて
「え?どうして?」と聞き返すと
「そのブーツと髪型でw」と彼はニコニコと答えた。
僕は占い師だとは言わずにそうだよと答えた。
彼はニコラスと名乗った。
親と兄弟が此処に住んでいるらしく、自分は学校が休みで
此処に遊びに来たんだと言った。
僕たちはすぐに意気投合した。
沖縄に友達が居ること。
日本語は「さようなら」と「しし」しか知らないこと。
ししって?と聞くとシーザーと答えた。
あー獅子ねw
日本で朝日ってなんていうの?とか
色々と話をした。
メールアドレスを交換し、彼は僕に「また」と告げて
一足先に丘を降りて行った。
僕はそれからも暫く塔を見つめ、塔の門の前に座り、瞑想をした。
風は心地良く、心は空の様に澄み切っていた。
また・・・
僕はグラストンベリートーアにそう心で囁いた。
つづく
相変わらずの時差ボケで5時ごろに起床。
今日は9時からmama's TAXIのスーさんが
お迎えに来てくれる事になっている。
出窓から外を見ると今日は雨も降っておらず
どうやら朝から天気が良さそうだ。
僕は昨日の夜食の残りの冷えたバーガーにかじり付き、
服を着替え、出発の準備を整えた。
時計を見るとまだ6時にもなっていない。
僕はベッドから立ち上がって、上着を羽織り、
そのままグラストンベリートーアへと向かった。
空にはまだ星が輝いていた。
ゆっくりとトーアに歩を進める。
昨日の疲れも取りきれない身体で、息を切らしながら
グラストンベリーの街が一望できるところまで登った。
地平線の奥に見える山々が白んでいた。
上手くいけば今回は雲の切れ目からの朝日ではなく、
地平線から昇る朝日が拝めるかもしれない。
自然と歩が早まった。
早朝の薄明かりの中で見上げるグラストンベリートーアは
まさに「異界の入り口」という呼び名に相応しかった。
丘を登りきり、塔を見上げる。
足の疲れも、旅の疲れも、全て吹き飛んでいく感覚。
本当に此処は紛れもない聖地なのだ。
塔には一人、先客が居た。
巻き毛のブロンド髪の若者はトーアに背中を預けながら、
朝日が昇る方向の尾根を静かに見つめていた。
お互いを認識し、軽く声を掛け合う。
それとほぼ同時に僕たちはグラストンベリートーアから
素晴らしい朝日を拝んだ。
![$タロット占い師・クロ戌ブログ](https://stat.ameba.jp/user_images/20111029/14/gaokun013/d2/ad/j/t02200330_0640096011577020378.jpg?caw=800)
二人は小さな歓声をあげる。
![$タロット占い師・クロ戌ブログ](https://stat.ameba.jp/user_images/20111029/14/gaokun013/fd/26/j/t02200330_0640096011577020379.jpg?caw=800)
グラストンベリートーアを朝日をバックに撮影♪
![$タロット占い師・クロ戌ブログ](https://stat.ameba.jp/user_images/20111029/14/gaokun013/1f/6a/j/t02200330_0640096011577020377.jpg?caw=800)
トーアの中から撮った朝日。羊たちも映ってますw
彼は僕に「君はタイミングが良いね♪僕はもう身体が冷え切ったよw」と
言いながら身体を抱え込むポーズをとって微笑んだ。
「君はミュージシャン?」と青年に聞かれて
「え?どうして?」と聞き返すと
「そのブーツと髪型でw」と彼はニコニコと答えた。
僕は占い師だとは言わずにそうだよと答えた。
彼はニコラスと名乗った。
親と兄弟が此処に住んでいるらしく、自分は学校が休みで
此処に遊びに来たんだと言った。
僕たちはすぐに意気投合した。
沖縄に友達が居ること。
日本語は「さようなら」と「しし」しか知らないこと。
ししって?と聞くとシーザーと答えた。
あー獅子ねw
日本で朝日ってなんていうの?とか
色々と話をした。
メールアドレスを交換し、彼は僕に「また」と告げて
一足先に丘を降りて行った。
僕はそれからも暫く塔を見つめ、塔の門の前に座り、瞑想をした。
風は心地良く、心は空の様に澄み切っていた。
また・・・
僕はグラストンベリートーアにそう心で囁いた。
つづく