グラストンベリーで迎えた初めての朝。

時差ぼけと少し肌寒さを感じて僕は目を覚ました。


出窓から外を見るとまだ辺りは暗く、小雨が降っていた。


部屋に設置されているオイルヒーターはどうやら

タイマー式になっているようで、少し早く目を覚ました僕は

ぶるぶると身体を震わせて、そのままベッドから離れて

パーティールームへと足を運んだ。


暖炉の前に立ち、カゴに入った薪をいくつか無造作に

暖炉に投げ込んで火をつけた。


薪がパキパキと軽快な音を立て、部屋の中が暖かくなった。

僕はブランケットを肩にかぶり、しばらく、ぼんやりと

暖炉の火を見つめていた。


その後、キッチンで軽い朝食を済ませ、僕は防水加工のされた

コートを羽織り、外に出た。


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ぼんやりと明るくなった景色の向こう側にグラストンベリートーアが見えた。


ようやく肉眼で確認することが出来たグラストンベリートーアに

僕は、いてもたっても居られなくなり、小雨の中、塔を目指して歩き始めた。


暫く歩くとグラストンベリー修道院の畜舎が見えた。
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近付いて写真に収める。

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今でも羊たちが放牧されていました。リンゴの木も絵になります。



グラストンベリーの入り口は分かりにくいと聞いていたのだけど

公道から細い山道へ導かれるように進み、丘のふもとの入り口に到着した。


重い、腰ほどまでの高さの木製の柵を通り抜けると同時に雨が止んだ。


古来より、聖地と呼ばれる場所に行く時は雨上がりが最も
レイキが満ちていて良いと言われていたのを思い出す。

気持ちを引き締めて進むと、放牧された牛と塔が出迎えてくれた。
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登頂まで20分くらいの小高い丘の頂上にあるグラストンベリートーア。

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半分ほど登った辺りで太陽の光が雲の隙間から差し込んできた。

このまま行けばもしかしたら登頂と同時に太陽の光が拝めるかも・・

そんな期待を胸に僕は黙々と塔を目指す。


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徐々に明るくなるグラストンベリーの街並み。


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夢にまで見たグラストンベリーはもうすぐそこまで迫っていた。



つづく