僕がいつも初めて訪れたお客さんに
最初にお話をしている事を簡単にですが
ここに書きとめておきます。


まず「占い」ってなんでしょう?

今の日本で最も多く、スタンダードな
「占い」は名前生年月日から紐解く
いわゆる統計学に基づくものです。

これは占いの世界では「命-めい-」と
呼ばれているものです。

※勿論、統計学と言う言葉で全て理由付けが
出来るものではありません。
統計と言う言葉に対しての定義も
個々により違うからです。
「統計的な側面、部分、要素が多々ある」
というニュアンスでご理解ください。


占いは大きく分けてこの統計学的な
要素を基とした「命」
TVなどでおなじみの手相・面相などの「相」
タロット占いのような気運・偶然性を
基とした「卜(ボク)」があります。

「相」は視覚心理学や図形心理学、
音声心理学などで、ある程度合理的な
説明ができるものであり、やはりこれも
科学的根拠に基づいた統計的な要素が
強いといわれています。


巷に出回っている「雑誌の占い特集」や
「ネットの無料占い」などなど…
その殆どが「命」と「相」の占いである
事に気付いたでしょうか?

簡単に言えば
「A型=マイペースで几帳面」という方式。

そして読者はそれを見て「当たってる!」と
一喜一憂する訳です。



まずあなたが占い師のところに行きました。

占い師に名前(漢字)と生年月日を聞かれます。

占い師はあなたが何も相談内容を
話していなくとも、スラスラと
以下のような事をあなたに伝えていきます。


「あら・・あなた今日は恋愛の悩みで此処に来たんじゃない?」
「あなた、とっても几帳面でマイペースな性格でしょう・・」
「あなた、昔から○○が強くないんじゃない?」
「あなた最近、不安定な恋愛ばかりしてるでしょう。」
「どうもあなたは家族との縁が薄いわねぇ・・」
などなど・・・

それに自分と当てはまる事、または
悩みの部分に触れる部分が含まれていると
相談者は驚き、こう思うのです。

(この人凄い!霊能者なのかしら?)
なんてね。


でもこれらの事は全て、あなたから
生年月日を聞き出した時点である程度、
紐解くことができる科学的根拠に基づく
統計により導いた事なんです。

しかし占い師はミステリアスさが
「売り」な商売ですから、メリットの
無い事をお客様に伝えない人間が殆ど・・。

だから占いという世界は一般の人には
常にミステリアスなものなのです。


統計学的な占いで紐解ける事を
簡単に大きく分けると

●相談者の基本人格(性格)
●相談者の属性がなりやすい病気(健康)
●向いている職業(仕事)
●お金を散財しやすいタイプか(金運)
●相談者の属性(相性や方位)
五行と呼ばれる木火土金水などで司る法則。


などで構成されていて、これらを
統計的に紐解いていくわけです。

しかしA型の人間が必ずしも
几帳面でマイペースではないように
生活環境によって形成される人格を
無視する事はできないのです。


そのため「当たる占い師!」と呼ばれている
「命」を基盤とした占い師のところに
3人の女性が言った場合・・

2人は当たってた!と感じるも
1人はかすりもしなかった・・

と感じるという現象が統計的な
占いには生まれる訳です。


また人間には「バイオリズム」という
運気の波があり、人はその周期にかなり
則(のっと)って生きています。

A型は几帳面でマイペースが多い
言うのも同じ理屈ですね。

生年月日から紐解くバイオリズムの
パターンは大きく分けて12種類。

これは暦を現しますが、星座や干支は
12種類ですよね?

星座=占星術(星占い) 
干支=四柱推命(動物占い)

簡単にいえばそういうことです。


バイオリズムから紐解けるものは簡単に
○恋愛
○仕事
○健康
○金運

などがメインです。

$タロット占い師・クロ戌ブログ
例えば「命」の占い師が相談者の
バイオリズムを確認し、相談者の
「仕事」の波が数年間、激しく
乱れているのを確認した場合

占い師は相談者に
「あなた安定した職についてないでしょ?」
などと質問したりする訳です。

それが図星だと相談者からしたら
驚きますよね(笑)

でもこれは「霊感」ではなく
「統計学」であり「予測」なのです。



占い師
「あなた、22~25歳位の時期が
一番
恋愛運があがってたけど心当たりある?」
相談者
「あ!その時は丁度、恋人がいました!」
占い師
「その人と別れてからあなたずっと
安定した恋愛してないでしょう」
相談者
「ええ・・そうなんです。私にはいつ頃
素敵な彼が出来るでしょう?」
占い師
「うん。そうね、あなたは次は32歳頃に
大きく恋愛運があがってるから
その時期になったらいつもより
アクティブに動きなさい!きっと素敵な
出会いあるから。」

などと言うわけです。

これはつまり、
相談者の恋愛のバイオリズムから
運気の予測をしているんです。


日本人に馴染みの深いもので言うなら
「厄年」もこれに準じますが、「厄年」に
皆が皆、病気になる訳ではないように
予測は絶対ではない訳です。


統計的な占いのメリットは

●遥か先の未来もある程度、予測できる事、
●「恋愛」「金運」「健康」「仕事」
「人間関係」「吉方位」などなど、全体的な
運気を簡易に、良いタイミングなどを
調べることが出来る事。

などが挙げられるでしょう。


しかし何度も言いますが
確証のある未来など本来ありません。


未来は自ら作り出すものです。
これは忘れちゃいけないのです。


そしてこの占いのデメリットは

確証のない未来に自分が望む答えを
当てはめ、求め、さ迷い続ける占い
ジプシーを多く生み出してしまう点です。

金の無心となった占い師を
「優れた霊能者」と錯覚した
相談者の末路は悲惨なものです。


金儲け主義の占い師に。月に一度など
短いスパンで定期的な鑑定に来る事を
薦められ、毎月、お金を吸い取られている
相談者も沢山居るのが現状です。


でも素人さんには、どれが
「霊能者」で「占い師」なのか
区別なんて簡単には付きませんよね?


では次に「霊能者」について話をしましょう。


占い師とは「哲学者」のようなもの
霊能者とは「医者」のようなもの
だと僕は考えます。

二つは根本的に考え方の違うものです。

ざっくり言えば
占い師は「サービス業」であり
霊能者は「医者」です。


「漠然と未来の流れが知りたい」
「気分を少し軽くして欲しい」
という
人は「占い」に行けばいいし

「根本的に自分を変えたい」
「人生を見つめ直したい」
という人は
「霊能者」のところに行くのが適切だと
僕は思っています。



占い師は「サービス業」、
霊能者は「医者」と書きましたが
医者は時に患者に厳しいリハビリを
強要したりもしますよね?

その理由はリハビリをしない事には
患者がいつまで経っても治らないからです。

薬は飲むだけで症状が緩和されるものですが
リハビリには本人の強い意思が必要ですよね?



食事制限ができず、根気も根性もない人間が
金を払うだけでラ○ザップで求めていた体を
手に入れられるとあなたは思いますか?


僕たち霊能者に属する人間は
相談者がこれまでずっと目を背けていた
部分に目を向けさせる事が多いのです。


たゆまぬ努力や断ち切る事でしか
得られない幸せが人生にはあるのです。


そのため我々、霊能者は
占い感覚で自分にとって都合の良い
言葉だけを期待して来店した相談者に
時に受け入れがたい結果を伝える事もある。


その結果、一部の占い依存者の方々から
「ただの説教」など誹謗中傷を受けたり
要らぬ敵を作ってしまう事もありました。


「占い」も「霊感」もそれぞれ一長一短で
相談者の悩みの質に応じて毒にも薬にも
なるものである事を知ってください。


そして残念な事に一部の偽霊能者の中には
「家が悪い」「先祖の恨みが・・」などと
言って相談者を根拠のない不安に陥れてから
お祓い料と称して何十万というお金を要求
する者も数多く存在しています。

数時間の除霊に何十万という
お金を要求するような輩を
絶対に信じてはいけません。



簡単に本物の霊能者かどうか調べたいなら
まずその鑑定士に生年月日を教えずに
悩みを聞いてみましょう。
※電話鑑定は登録時にサイトに生年月日も
登録する事が必須の場合が多く個人情報が
漏れている可能性が大です。

「全員霊能者です」などと謳ってる
悪質な占いサイトが乱立していますので
必ずチェックしておきましょう。



本物の霊能者であれば
「名前」や「生年月日」は勿論のこと
「相談の詳細」すら聞かずに相談者の
悩みがある程度まで紐解けるはずです。


ただ、本物の霊能者は非常に数が少なく
また霊能力はラジオの周波数のように
ムラがありますし、霊能者は決して
万能な「超能力者」ではありません。

「それが出来ない=霊能力がない」とも
いえないので見極めが難しいのも事実です。


何よりも大切なのは
占い師・霊能者の垣根よりも

お金を払う以上、疑問に思う部分は
全てその霊能者に聞く事なのです。

泣き寝入りこそが
偽・霊能者たちを増長させる事に
繋がります。

疑問に思った事は納得行くまで聴く事。

そういう心構えで鑑定士に
相談する事も大切だと思うのです。



どうでしょう?少しは占い師と
霊能者の違いをご理解頂けたでしょうか?


皆さんが素敵な鑑定士に
出会えることを切に願います(^∀^)


※この記事は2011年2月のブログ記事の転載です。
ペタしてね