今日は「あの占い師がよく当たる！」
と一喜一憂している人たちが居ます。
失恋したばかりだと言い当てられた！！
性格をズバズバ言い当てられた！！
などなど・・・
えっとですねｗ
まず人間の性格なんてものは
統計学に基づいた占い本なんかを
本屋で読めば大体同じ事が書いてあるのです。
高い鑑定料を支払って、性格などを
言い当てられた事を喜ぶよりも本屋で
統計学に基づいた占い本を
立ち読みしたほうがよっぽど
心にもお財布に優しいといえます。
占い師に生年月日を聞かれて
「貴女の恋愛運は○月にあがり、良い出会いがある。」
などと言われた人も多いのでは？
ハッキリ言ってこれは占い師があなたの
未来を霊視している訳ではありません。
人間には規則性というものがあります。
何故か人は、その神秘的な法則に基づいて
生きている事が多いのです。
雑誌の占い特集、携帯の占いサイトなど・・
生年月日を使わない占いは殆ど見かけないのは何故か？
長い歴史の中で先の賢人たちが科学的根拠に基づき、
様々な統計理論から導き出した「哲学」であり「学問」・・。
それが数秘、占星術、四柱などの名称で知られる
現在、最も日本で広まっている占い（命学）なのです。
この統計に基づく占いの魅力は
「いつ何処に行けば・・」
「いつの時期が来れば・・」
幸せになる可能性が高い。
などと未来を漠然と測り知ることが出来る部分にあると言えます。
しかし・・
「いつ何処に行けば魚が泳いでいるよ」と言われても
魚の釣り方を知らなければ魚を捕まえる事は出来ない
という事をあなたたちは忘れてはならないのです。
統計学に基づく占いというものは規則性や
バイオリズムなどの法則を示す哲学ですから、
霊感などは一切必要ではなく、勉強さえすれば
ある程度、誰でも相手の性格・過去・未来の
予測が可能なツールとして世界中に広まりました。
しかし、この技術を巧妙に操り、
さも自分に霊感があるかのうように振る舞い
心の弱い相談者を妄信させ、
「こうしないと死ぬ！」「地獄に落ちる」などと
相談者の不安を煽り、自らの私服を肥やす
愚かなエセ霊能者（占い師）が後を立ちません。
確証の無い未来を決めつけるかのように
相談者に伝える占い師（霊能者）が
今の日本には数多く存在します。
中にはこの技術を新興宗教の勧誘に使っている
輩も居るのでくれぐれも注意することです。
悪質な占い師が数多く居るという話をしましたが
真面目に努力してる占い師も居る事も付け加えておきます。
そして悪いのは占い師（霊能者）だけではありません。
よく占い師に言われた事が当たらなかった。
と憤慨している人の書き込みとか、ネットで見掛けます。
しかしこの被害者面した相談者たちが
「何に対して当たらなかったと言ってるのか？」
という部分の追求も大切だと僕は思っています。
努力もせず、自らは変わろうともせずに、他人任せに
幸せになりたいと思っている者も少なくありません。
常に悲観的で、心の弱い人間というのは
例え運気が良い時期だろうとチャンスを逃す事が多い
というのも忘れてはなりません。
占いの本質は
統計的に可能性を示唆するものであり
占い師は決して未来が見えてる訳ではなく
可能性の示唆を相談者に示しているサービス業なのです。
※中には他人の未来を断言するバカな占い師も居ますが・・
今年は厄年だから気をつけて！ってのと同じです。
厄年だからといって誰しもが怪我や病気になるわけではないのです。
Ａ型の人が必ずしもマイペースな訳じゃないってのと一緒です。
霊能者の場合、霊視から未来のヴィジョンを
導き出すことは少なくありませんが
これも不特定要素の多いものです。
未来は流動的で、絶対はありません。
何よりも未来は自らの意思で切り開くものです。
占い師も霊能者も超能力者ではありません。
断言してもいいでしょう。
未来をなんでも予知できる人間なんて存在しません。
日本に星の数ほど居る占い師（霊能者）の
誰が東北地震を予知し、声高に注意を呼びかけましたか？
誰一人居ません。これこそが真実です。
霊能者を名乗る者の中には（僕を含め）
「地震の夢を見た・・」という方も僅かに
存在しますが殆どが事後報告です（笑）
未来は常に流動的に動くものであり
確証のある未来などは存在しません。
大切なのはその占い師（霊能者）と
納得いくまで質疑応答を繰り返し、
あなた自身で本物かを見極めていく事です。
しかし忘れてはいけません。
たとえ優秀な医者が患者を
治療したとしても、患者が不摂生を続ければ
すぐにまた病気は再発するのです。
何度も書きますが、運命とは自分で切り開くもの。
明日の運命を決めるのは自分なのです！
たなぼたの幸せを求める者にチャンスは訪れません。
幸運もチャンスも全ては自らの力で
手に入れるものだという事をお忘れなく。
クロ戌
※このブログは2010年5月に記載した記事の転載です。
