ダイヤモンド業界を震撼させた衝撃の問題作
「Blood Diamond」について語りたい。

シエラレオネの内戦の事は映画を観る以前から知っていたが
やはり映像で観ると更に感慨深い気持ちになった。


最後にテロップが流れる


この悲劇を2度と起こさないようにするために
必要なのは貴方がダイヤを買わない事だ




心に刺さった。



ダイヤを買うなと誰に強制をするつもりはないが
僕は二度とダイヤを直視する事は出来ない・・





以下はダイヤ業界の言い訳

-------記事より抜粋-----------

アフリカ各地の地域紛争の資金源となっている
「紛争ダイヤモンド」を描く米映画
「ブラッド・ダイヤモンド」(原題)が、8日、米国で封切られる。
ダイヤのイメージ悪化は不買運動を招きかねず、ダイヤ業界は
「紛争ダイヤはほぼ根絶された」と悪評払拭に乗り出した。
(中略)米メディアによると、公開を目前に控え、
業界最大手デビアスが本拠を置く南アフリカ共和国の財界団体は
報告書を発表。内戦終結や国際的取り組みにより90年代半ばに
取引量の約15%を占めた「血のダイヤ」は現在1%未満に
減少したと強調した」。
------------------------


本当にそうだろうか?

それは誰にもわからない。


ただこれだけは理解して欲しい・・

このダイヤを巡る内戦は
今もまだこの世界の何処かで繰り返されているという事実を。


今では紛争も少なくなっているかもしれない。


しかしこれから貴方達が買おうとしているダイヤに
哀しみに満ちた血がこびりついていないと言い切れるだろうか?


ダイヤに罪はないと言うものもいるだろう。

扱う者によるのだと。


しかしそれは銃社会を庇護している連中と変わりはしない。




小さな、小さな・・


ほんの一粒のダイヤモンドのために


一体どれだけ沢山の命が失われているか・・

どれだけ沢山の血が、涙が流れているのか・・

どれだけ沢山の子供達が死んでいったのか・・


この日記を読んだ貴方も是非考えてほしい。


何よりも理解して欲しいのはこの話が

真実の物語であるという事だ。



__________________________


『パパの手を切らないで!』

今月、12月7日、アメリカ・マイアミで、
ひとりのアメリカ人の男が逮捕された。

この男の名前は、
チャールズ・マクオーサー・エマニュエル

容疑は、海外での不当な尋問、そして拷問だった。


エマニュエルはの父親は、
「血塗られたダイアモンド戦争」として知られる、
アフリカの国シエラレオネの内戦の国際戦争犯罪
の容疑者、そしてリベリアの元大統領、
チャールズ・テーラーだった。



シエラレオネという国は、小さい国だが、
世界最高品質のダイアモンドが産出される。

アハメド・フォディ・サンコーという男は、
革命統一戦線(RUF)を組織し、
1991年、武装蜂起、シエラレオネの
ダイアモンド地帯を占領、
住民をダイアモンド鉱山で働かせ、
そして、ダイアモンドを売りさばき、
多額の軍事資金を稼いだ。

この結果、シエラレオネの内戦は、
当時の世界最大級の戦争にまで発展した。

やがて、世界は、この状況に気づき、
シエラレオネのダイヤモンド輸出に規制をかける。

だが、サンコーには素敵なお友だちがいた。

それが、リベリアの元大統領チャールズ・
テーラーだった。

テーラーもシエラレオネの隣の国、
リベリアで武装蜂起、
内戦の末、こっちは、いつの間にか、
リベリアの大統領にまでなっていた。

世界がシエラレオネのダイアモンドに規制を
かけた途端、隣のリベリアのダイヤモンドの
輸出が急増した。

そして、リベリアの武器輸入も…。


この戦争は、
人が行うあらゆる残虐行為の見本市のような戦争だった。

普通の人々が誘拐され、
奴隷のように扱われ、殺された。

家を焼かれ、畑を焼かれ、財産は奪われ、
捕まった人々は、生きながらに焼かれ、
拷問され、手足を切断され、
子どもたちは連れ去られ、
親や友だちを殺すことを強制され、
ドラッグによって人殺しの道具にされ、
女は、大人も子どももレイプされ、
身体に、家畜のように、ナイフで刻印され…。



人権保護団体「Human Rights Watch」のレポートには、
次のような証言が載っている。

「兵士たちは、わたしの家に押し入って来て、
 お金を要求し、そして、外に出るように言われました。

 外には村の30人ほどの人が、
 兵士に銃を突きつけられて集められていました。

 やがて『おまえ。おまえ。…』というように、
 一人ひとり、選ばれて行き、
 そして、わたしも選ばれました。

 なぜ、わたしが選ばれたのか分かりません。


 わたしたちは、銃を突きつけられて、
 丘の上に連れて行かれました。

 彼らは、わたしたちを押さえつけると、
 わたしたちの腕を切っていきました。


 ある人は両方、残りの人は片方。」


これを語ったラマツさんは、15歳。
彼女は左腕を切断された。


また、オスマンさんという42歳の男性は、
両腕を切断された。

「真夜中ごろ、兵士たちが、家にやって来て、
 外に出るように言った。

 私は、妻と4人の子どもと共に、
 闇にまぎれて、茂みに逃げ込んだ。

 近所の住民も隠れていた。

 しかし、明け方、ある家族の赤ん坊が泣き出して、
 私たちは見つかってしまった。


 兵士たちは、
 私や、その他の男たちに前に出るように言った。

 私の友だちは、
 何も告げられずに押し倒されると、
 斧で、両腕を切り落とされた。


 次に、私が呼ばれた。

『パパの手を切らないで!』

 私の4歳になる息子が叫んだ。」

 



2002年、
10年以上に及ぶ、シエラレオネの内戦は終了した。


サンコーは、戦争犯罪容疑者として、
国際法廷に告発されていたが、
2003年に、病気で死亡した。


テーラーは、2006年、逮捕され、
来年2007年4月に、
最初の法廷が開かれる予定になっている。


この戦争で、5万人以上が死亡、
国民の半数の250万人以上が難民になった。


この内戦により、シエラレオネは、
今年まで、10年以上にわたり、
世界で一番平均寿命の短い国となった。
(男:32.95歳, 女:35.90歳、1995年)


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RUFに両腕を切断された2人の男性とおばあさんに
背負われているときに撃たれて、腕を失った2歳の女の子。
おばあさんは、そのときに亡くなった。

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子供には何の罪もない。


映画「Blood Diamond」詳細

【舞台】
シエラレオネ。
アフリカの西部、大西洋岸の国。
北はギニア、南東はリベリアに国境を接する。
人口は600万人弱。
世界で最も貧しい国の一つ。

この国は世界最高品質のダイヤモンドが産出される。


【年代】
映画でのシエラレオネのシーンは、
1998年暮れから1999年を舞台としている。
当時、世界はアメリカ大統領クリントンの
モニカ・ルインスキーとの 「不適切な関係」不倫騒ぎや、
コソボのNATO空爆で盛り上がっていた。


【戦争】
1991年から2002年まで11年続き、
5万人が戦闘と飢餓により死亡し、国民の半分が難民となった。
この内戦により、シエラレオネは、当時、
世界で最も平均寿命の短い国
(男:33歳, 女:36歳、1995年)となった。


【RUF】
the Revolutionary United Front
フォディ・サンコーによって設立された、
シエラレオネの反政府武装組織。

劇中に出てきたイメージそのままといった感じのグループ。

手足を切断するといった残虐行為で、
世界に知られるようになる。

村や町を襲い、人びとの手や足、
耳や鼻を切り落とし、目をつぶす。
自分や家族に障害を負ってしまった人びとは、
RUFの支援なしには生活できなくなる。
また、その恐怖が、RUFへ逆らう気力を奪ってしまう。
子どもたちは、10歳にもなると誘拐され、
女の子は性奴隷として、
男の子たちは兵士として前線に送られる。

子どもたちはRUFによって、
感情のない兵器とされた。


解説:ミッシェルさん。


※これは2007年9月にUPした日記を転載したものです。

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