翌日、「今日は必ずビデオテープ持って帰ってきなさいよ!」と

朝から不機嫌な彼女を軽くなだめつつ、僕は逃げ出すように仕事へ向かった。


店に出社し、タイムカードを押し、隣にある西田の店を覗いたが

常時、店に居るはずの西田の姿がこの日に限って無く、

僕はまたしても一抹の不安が心に過(よ)ぎった。



あとから慌てた様子でやってきた臨時スタッフに

「今日、店長は?」と聞いてみたものの

僕は本社から此処に来るように言われただけなのでわかりません。


と、まるで要領を得ず、西田はそのまま3日間、店に現れなかった。







霊能者である彼女に異変が起こったのは

約束の期日を2日過ぎた日の夜だった。




僕が仕事を終え、家に帰ると彼女が玄関の前に倒れていたのだ。




何事か!?と慌てて彼女を抱きかかえようとした僕の手を

彼女は強引に振りほどき、力いっぱい僕を突き飛ばした。




彼女の意外な行動に面食らいながら勢いよく玄関先で


しりもちを付いた僕は、彼女のその異様な姿に目を奪われた。




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