『まずはじゃあ女子から‥』


僕はドアノブを掴みながら、廊下で不安そうな表情を浮かべて待つ


女の子たちに、一人ずつ部屋へ入るよう促した。



女の子たちは僕に小さく会釈をしながら玄関で待つ彼女の前に立つ。



彼女は左手に数珠、右手に塩を持ち、呟きに似た祝詞(のりと)を唱えながら


女の子たちの体に塩を振り掛け、一人ずつ部屋の中へと促した。



『どう?』と声を掛ける僕に、彼女は小さく首を横に振り


『まだ‥ホン星は廊下に居るね。』と険しい表情で僕に答えた。




女の子たちが部屋に入り終わり、男子がその後に続く。



男連中も誰一人、悪ふざけをする者もなく、きちんと廊下に並び

彼女に促されながら一人ずつ部屋の中へと入っていった。




最後は僕と高橋だけが残った。




僕が部屋に入ろうとすると彼女は両手を僕の目の前に突き出した。


『ちょっと待って!』



『えぇ~!?やっぱり僕なん!?』

我ながら情けない声を出した僕に、彼女は眉間にしわを寄せながら、

小さく首を横に振りました。


『違った・・後ろだ・・・・』


そういうと彼女は僕に向けて塩を振りかけ、祝詞を唱え、


数珠を持ったほうの手で僕に部屋に入るよう促した。



『これまた・・大量の霊を背負ってきてアンタは・・。』



呆れた口調でため息をつく彼女の目の前には

高橋がバツの悪そうな表情を浮かべながら呆然と立ち尽くしていた。


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