一同は電車を乗り継いで、閑静な住宅街の中にある

彼女のマンションへと到着した。


僕がインターフォンを鳴らすとすぐに返事が返ってきて、

彼女は上半身だけをひょこっとドアから出した。



廊下でざわざわ話す男たちを僕の肩越しに観察した彼女は

目を細めながら一言声をあげた。



『うるさい・・』


一斉に男子たちが静かになる様に、僕は苦笑いを浮かべつつ


こんなに居るけど入って良いか?と聴いた。




彼女は眉間にシワを寄せながら、目に掛かる前髪を指で払い


『うん‥でも‥20人以上に見える‥』


と淡々とした口調で僕に応えた。




静まり返ってた廊下がまた一斉にざわめく。



『うーるーさーい!』


あくまでも淡々と、しかし力強い口調で彼女は一同を制した。



『とりあえず一人ずつ入って来て。』


そう言うと彼女は扉を僕に預け、黒いカーディガンのポケットから

何かを取り出すと玄関で仁王立ちに僕たちを待ち構えた。



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