今日は約20年、使っていた僕のタロットカードを紹介します。


プロフに16年と書いてるので不思議に思う人もいるので説明しますと

タロットに出会い20年、プロとしての歴が16年といった意味です(*・∀・)


このタロットデッキとの出会いは小さなお店のショーウインドウでした。


僕は当時付き合っていた女性が京都で

名のある占い師だったという事もあって、

彼女への誕生日プレゼントを探していたんです。



そしてこのカードを一目見て気に入り、

彼女にプレゼントすることにしたんです。


彼女がどんな嬉しそうな顔をするのか・・


包装紙を開ける彼女の顔を私はウキウキ

しながら覗き込みました。


すると彼女は意外なことを言いました。



「これは貰えないわ・・」


「えっ!?どうして???」


困惑する僕に彼女は優しく言いました。



「貴方がこのカードを選んだのではなく、カードが貴方を選んだから・・」



その時は彼女の言葉の意味が全くわかりませんでした。



だらか貰えないの、でも嬉しい、ありがとうと微笑みながら

両手で大事そうに抱えてカードを差し出す彼女に僕は慌てて言いました。


「でも俺タロットなんて出来ないし!それに自分の人生は自分で決めるものだと思ってるし・・」


そういう僕に彼女は嬉しそうに答えました。


「そういう人だからこそ良いの♪この機会に私が教えてあげるから♪」


これが僕がタロットカードを始めたきっかけですw


でも実はそれから一度、占いの世界から離れた時期がありました。


生活も苦しく、厳しい試練の時期でした。


自分自身が人生に幸せを感じていないのに

誰かを幸せに導く事など出来るのだろうか・・


またその資格が僕にあるのか・・


そう自問自答を心のなかで繰り返すうちに

全くインスピレーションが働かなくなりました。



そして僕はタロットの世界を離れる事にしました。


数年間、ずっと大事に保管していたタロットデッキ。


阪神大震災を始め、数々の転居のなかで沢山のモノを紛失してきたのに・・


このカードだけは片時も僕のそばを離れませんでした。



しかし、そんな大切なタロットデッキを僕は手放す決意をしました。


このまま自分に使われないまま日陰で眠るよりも

未来に希望を持った占い師の下で人の助けになる事を

このタロットカードも願っているのではないか・・


そう思ったから。


「こんな大切なもの・・戴けません!」

と駆け出し占い師の女の子が僕に言いました。


「使ってあげてください。僕はもう占い師には戻らないと思うし、

カードも誰かに使われるほうがきっと良いはずだから。」
と僕は彼女を説得してカードを手渡しました。


これで綺麗さっぱり占いの世界ともさよならだな・・


そんな思いもありました。



しかしそれから暫くの歳月が流れ、人生にも明るい兆しが指し始め、


貧しくも充実した日々を過ごせるようになった時、


運命的な人生の転機を経て、またこの世界に戻ってくる事になりました。



僕は新しいタロットカードを新調し、また一から

僕の占い師としての人生をスタートさせる決意をしました。



するとそのタイミングをまるで待っていたかのように

僕がカードを譲った占い師の女の子から連絡が入りました。



彼女には僕がまだ占い師を再開した事など伝えていません。



なので、良い機会だなと思い、時間を決めて会う約束をしました。


久しぶりに会った彼女は少し申し訳なさそうに僕に言いました。


「あ・・あの・・実は以前にせっかく頂いたカードなんですが・・」


どうしたの?と僕が不思議そうに聞くと


「私の占い師の師匠さんが私の部屋を霊視したんです。そして

(貴方の部屋にデッキが二つあるでしょ?)と言い当てました。」


それは僕が彼女にあげたものと、彼女自身が使ってるカードだ

な・・と、すぐに察しました。


「そして師匠に言われました。(あなたが頂いたデッキから凄く高い波動が出ていて、

とても貴女には使いこなせない物なの。それからそのデッキも凄く持ち主のもとに

帰りたがってるからお返ししなさい)って・・」

と彼女は申し訳なさそうに僕にタロットデッキを差し出しました。



あぁ・・カードが僕を選んだって意味はこれか・・



僕はその時、当時、付き合っていた彼女の言葉の真意を悟りました。



このカードと共に「僕」は在るんだなと。



彼女にこちらこそごめんね!と頭を下げて、

自分がまた占いの道に戻ったことを伝えました。



彼女はとても嬉しそうに

「カードも主の下に戻ることを望んだんですね!」

と微笑みました。



それからはずっと僕とカードの不思議な縁は続いています。



そして、ある占い師さんから先日、こう言われました。

「もう彼女のお役目は終わったみたい・・
もう新しいカードだけで占いをして良い時期だよ。」と。



20年の歳月を経て、カードはボロボロになりました。
イラストは剥げ、隅がやぶれてきては糊でつけ・・


基本は新調したタロットデッキを使い、最近は相談者の重大な悩みの時にのみ、

このカードを使うようにはしていましたが


僕の手にあるカードを見つめながら、本当に、もう充分、

僕のために働いてくれたなと感じました。


なんだか寂しい思いがありましたが

今は自宅のショーケースに飾ってあります。


◆タロット占い師クロ戌のブログ◆-tarot
ありがとう・・おつかれさま♪



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