つづきです。

 

 

11月

音楽会、別途式典行事もあった。

 

先生と面談した。

「お母さまは他の子(※次男のクラスメイト)と

距離をとってください」

と、この日も言われた。

 

 

こちらからは

 

10月の運動会後から特に

先生が子供たちに手厳しいこと

 

「ぼくだけに先生が優しくても、うそにみえる」

と次男自身が言っていたこと

そして本当に以前より援助要求ができにくくなっていることから

 

今まで絶対に

自分の子以外の子に対するお願いはしない

と決めていたけど

 

「こどもたちに、もう少し、優しくしてくれませんか」

 

とお願いした。

 

それまでずっと先生は

「厳しいのはぼくのスタンスです」

と言ってきたのに

 

「わかりました」

と言ってもらえたことが

本当にありがたくて

 

 

これまた……。

絶対にしないと決めていたことひとつ

 

「「先生の前で泣きださない」」

 

これを崩してしまいました。

先生の前で、涙がこぼれた。

 

 

ずっと、クラスの子を

次男の大切な仲間として

見守ってきた私。

 

先生の厳しさに立ち向かえるように

先生には黙って、結構な根回しもしていた。

 

根回しの際も、

必ず、絶対に、いや、自然と……

 

「先生は子供たちが大好き」

「先生はみんなを想っているよ」

「先生はみんなの力を信じている」

 

そんな気持ちで、根回ししていた。

 

(そして……。

子どもたちが先生に対して立ち向かえるように段々と力をつけてきたことがわかるのは12月の話。)

 

そんな子供たちも

先生の態度が柔らかくなれば

私のことは、要らなくなる。

 

先生への「お願い」したこの日

 

私が、次男のクラスメイトのことを

心から手放した瞬間だった。

 

 

 

 

だけど。

 

それから10日ほどで

先生が初めて学校をお休みした。

 

子どもたちは

「次男ママが先生だー!!」

と騒ぎつつも

 

朝から「いつもいる先生がいない」

という不安と、それをカバーするかのような

妙なハイテンションが

私の心をぎゅっと苦しめた。

 

先生がいないから

多少は私に子供が寄っても

しょうがない状況だった。

 

先生に状況をシェアしないと

なんとなく私の心が

落ち着かなかった。

 

結果……

 

後日、

子どもたちと関わったこと

先生に、ものすごく怒られた。

 

 

ここできちんと弁解すればいいものを……

私のコミュニケーション能力では

太刀打ちができなかった。

 

 

先生が休んだ数日後は

音楽会だった。


合唱部出身の私。

人生で初めて指揮をする先生。


四拍子すらあやうい先生を

視線で見守った。


「教室のことは一切手伝わないでください」

と言っていた先生だけど


なんどかアイコンタクトで

「いま!」とか「それ!」とか

やっていた頃。


先生が指揮する本番直前

私は合唱部時代に尊敬していた顧問の先生が

指揮のとき、先生のジェスチャーや表情で

たくさんの勇気をもらったことを

先生に伝えた。



音楽会本番。


それはそれは先生は…

見事に指揮をやりきった。


こどもたちの緊張に表情と、ジェスチャーで共感し、

笑顔でね!…と、笑顔で合図。



先生の姿に、

私の尊敬する顧問の先生の姿がみえた。

……心から感動した。


本当に、先生。

めちゃくちゃかっこよかった。


細身ゆえ、スーツ姿が

いつもはちょっと幼く見えるけど


指揮をしている先生は

ビシッと決まっていた。


ひとって半年間で

こんなにも、スーツが似合うようになるんだなと

びっくりした瞬間だった。



感動しすぎて

「わ、すごい……」と

心で思って、ことばにならなかった。


「かっこよかったよ、先生。」

言いたかった言葉は、でなかった。






 

 

12月は、悲惨だった。

先生の機嫌の上下に、振り回された。

気持ちの整理ができていないから12月のことはまだ、書けない。

 

先生も疲れているから

先生も大変だから

私にも悪いところがあるから

 

授業のコマつぶして怒られて

中休みも怒られて。

 

最後の二週間は

次男が使う学校の道具を家で見るだけで

イヤになってしまって。

 

 

宿題を自分でできない

常に横に大人がいなければいけないのに。

 

「宿題したい」という次男の気持ちにこたえられず

それまでずっとずっと必ず出してきた宿題や

学校の課題のやり残しを

まるっとやれなくなった。

 

 

最終登校日前日の夕方

電話口でめちゃくちゃ怒って

↓その時の記事です

 

 

 

そして、12月25日 最終登校日。

 

こどもたちに通知表を返す合間に

先生から呼び出しがあり

 

今までの先生から私への態度を

あらためて謝罪があった。

 

でも、正直…

積み重なった先生の「私への圧」は

一日二日の謝罪じゃ、消えなくて

 

私の表情は、先生を前に固まったまま。

 

先生の謝罪に対して

首を振ることしかできなくて。

 

 

最後、下校時に

「せんせい、ことし、おせわになりました。

よいおとしを、おすごしください」

※↑表現間違ってるww

 

と、かたーーい挨拶だけして

帰宅した。

 

 

 

 

 

うわばきを忘れて。

 

 

 

 

 

本当は私

気づいていた。

うわばき忘れていることに

下校した瞬間から

気づいていた。

 

 

そして

多分、先生も気づいていた。

 

先生は、帰る時に

必ず下駄箱を確認するよう

放送で指示があったから。

 

 

 

 

26日からは

もうほぼ学校に来ないと言っていた先生。

 

 

 

先生の顔を見れるのは

今日が最後のチャンス。

 

 

家に帰って

便箋を出して

書いた。

 

 

 

くちでは、言えなかったけど

先生のこと、怖かったけど

 

感謝の気持ちのほうが

よっぽど強くて。

 

先生が担任だから、次男が伸びたところも

いっぱいあったよって

伝えたかった。

 

 

 

 

夕方、職員玄関から

先生に会いに行く。

 

 

他の学年の先生から

「あ、〇〇先生ですか?」

と、笑顔で聞かれる。

 

……顔パス状態ww

こんな保護者いるかねww

 

…それほどまでに、私は

今年、職員室に通った。

電話もかけまくっていたと思う。

 

 

 

 

職員室から

でてきた先生は

 

もう、

びっくりするくらい

 

こどもみたいな顔をしていた。

 

冗談抜きで、未成年に見える。

 

 

 

それほどまでに

先生に今の今までかかっていた

「先生」の立場としての重圧が

重かったんだなって

 

先生の、顔見ただけで

 

伝わってきて

 

泣きそうになって

 

 

ぎゅって抱きしめて

「ほんとに、よく、がんばったんですね」

って言いたかった。

 

※さすがに絵的にまずいので

ハグしてませんww……気持ちだけね。

 

 

 

あの、今年うち、喪中で

年賀状送れないので、そのかわりの…お手紙。

 

先生

「読ませていただきます><

あの…冬休み、どうか、ごゆっくり…」

 

 

私「算数だけ、ちょっと鍛えますw笑

 

 

……あの、課題図書だしたら、怒ります?

 

 

 

発達障害・グレーゾーンの子がグーンと伸びた 声かけ・接し方大全 イライラ・不安・パニックを減らす100のスキル (こころライブラリー)

↑この本出す。

 

 

 

先生「>w<;」

 

 

私「もぉーーー!!

冗談ですよwwww

それでは、よいお年を♪

 

ーーー振り返らず、うわばきを取りに、職員室を離れる。

 

 

 

 

最後は、笑顔で。

 

先生に、笑顔で。

冗談言えて、笑って。

 

明るく、ばいばいできた。

 

 

 

 

 

 

 

 

手紙の最後に

 

絶対に絶対に

笑ってくれるだろうって一言を入れた。

 

 

 

 

 

”先生の、音楽会で、指揮をする姿

めっちゃかっこよかったです笑”

 

 

究極の冗談www

まぁ、本心だけど。

 

 

笑ってくれたかな。

それとも、まさかの苦笑だったかなwww

 

わからないわ。

 

 

 

未だに

付き添い保護者として一番悩むのは

先生との距離感、関わり方。

 

最初は本当に距離とってきた。

距離を縮めてきたのも、

喧嘩しかけてきた(!?)のも、先生から。

 

 

それぞれの人間関係の形はあるけど

 

お互いに、一番楽しくて、笑えていたのは

冗談言い合える時だったなって。

 

 

 

3学期は

次男に対して「自分のほうが上手に対応できる」

って張り合うんじゃなくて

 

※これ、怒りの電話の中で発覚しました。先生も私もまさかの「自分のほうが次男に上手に対応できる」って同じこと思っていて、まさかの張り合いになっていたこと。

 

 

協力できたらいいなって

ただただ、思います。

 

 

いい年の締めくくりになった…かな。

 

 

 

おわりです。