「坂の途中の家」  角田 光代 | がおがおのブログ

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グルメ・銀座・本を中心に書いてます。
他にも日々感じたこと、体験したこと、妄想したことなどなど。。。

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しばらくペタご遠慮します。

2007年『八日目の蝉』、2012年『紙の月』、
そして2016年――著者の新たな代表作が誕生する!

 

最愛の娘を殺した母親は、私かもしれない――。

 

虐待事件の補充裁判員になった里沙子は、

子どもを殺した母親をめぐる証言にふれるうち、

いつしか彼女の境遇に自らを重ねていくのだった。

社会を震撼させた乳幼児虐待事件と〈家族〉であることの

光と闇に迫る心理サスペンス。

 


感情移入度100パーセントの社会派エンターテインメント!

 

私は、果たして、文香を愛しているんだろうか。

もちろん愛していると思っている。

 

いなくなったらと考えただけで胸がふさがる思いがする。

 

それでも、文香を自分より大切なものと思えるだろうか。

かわいい、かけがえのない子どもと思えるだろうか。