疑いなく正しいとされがちな、〈人と人とのつながり〉。
SNSを始め、さまざまなコミュニケーションツールの普及によって、
さらに〈つながり〉重視の傾向は強まっている。
社会学者である著者(故人)は、10年以上も前に、
過剰な〈つながり〉がもたらす息苦しさに目を向け、
〈人と人とのつながり〉の常識を丁寧に問い直し、
若年層向けの新書にまとめた。
その本が今、大きな脚光を浴びている。
【目次】
第1章 人は一人では生きられない?
第2章 幸せも苦しみも他者がもたらす
第3章 共同性の幻想―なぜ「友だち」のことで悩みは尽きないのか
第4章 「ルール関係」と「フィーリング共有関係」
第5章 熱心さゆえの教育幻想
第6章 家族との関係と、大人になること
第7章 「傷つきやすい私」と友だち幻想
第8章 言葉によって自分を作り変える