一家惨殺事件をめぐり、様々な人たちが語る「事件」と「被害者」。
数多のエピソードを通して浮かび上がる、
人間たちの愚行のカタログ。
ええ、はい。あの事件のことでしょ?
幸せを絵に描いたような家族に、突如として訪れた悲劇。
深夜、家に忍び込んだ何者かによって、一家四人が惨殺された。
隣人、友人らが語る数多のエピソードを通して浮かび上がる、
「事件」と「被害者」。
理想の家族に見えた彼らは、一体なぜ殺されたのか。
確かな筆致と構成で描かれた傑作。
『慟哭』『プリズム』に続く、貫井徳郎第三の衝撃。
そこには、悪意も、善意もない。
映画『愚行録』 2017年2月18日全国公開
妻夫木聡と満島ひかりの共演で、
第135回直木賞の候補になった貫井徳郎の小説
「愚行録」を映画化。
羨望や嫉妬、駆け引きなど、誰もが日常的に積み重ねている
「愚行」が複雑に絡み合っていく様を描いたミステリーを描く。