「外食業界のファンタジスタ」の異名をとる、
ダイヤモンドダイニング社長・松村厚久。
熱い情熱と才気迸る男を襲った過酷な運命は、
彼をさらなる熱狂へ駆り立てる。
小松成美、渾身の書き下ろしノンフィクション。

日本の外食業界に常に新風を巻き起こし続ける
「ダイヤモンドダイニング」の創業社長・松村厚久。
彼の外食業界における評判は、凄まじい。
「フード界のファン タジスタ」
「食とエンターテインメントを融合させた天才」
「レストラン業界のタブーに挑んだ男」と絶賛される一方、
特異な経営方針や出店計画の度重なる見直し、
他にはない個性的なコンセプト主義を表して
「異端児」「無計画経営者」「目立ちたがり屋」「ビックマウス」と
揶揄されることも少なくない。
高知から上京、サイゼリヤでのバイト、ディスコの黒服、
日焼けサロン経営を経て外食業界に参入した松村は、
奇跡の100店舗100業態を達成。
2015年7月には、東証一部上場を成し遂げる。
しかし、彼は熱狂的に働きながら、誰に も言わず、
「若年性パーキンソン病」という過酷な病と闘っていたのだった。
苛烈な人生を全身全霊で生きる一人の男の
苦闘の日々を克明に綴るを描く、渾身のノンフィクション。