
東京・深川警察署の目の前で、
臓器をすべてくり抜かれた若い女性の
無残な死体が発見される。
戸惑う捜査本部を嘲笑うかのように、
「ジャック」と名乗る犯人からテレビ局に
声明文が送りつけられた。
マスコミが扇情的に報道し世間が動揺するなか、
第二、第三の事件が発生。
やがて被害者は同じドナーから臓器提供を受けていた
という共通点が明らかになる。
同時にそのドナーの母親が行方不明になっていた―。
警視庁捜査一課の犬養隼人は、
自身も臓器移植を控える娘を抱え、
刑事と父親の狭間で揺れながら犯人を追い詰めていくが…。
果たして「ジャック」は誰なのか?
その狙いは何か?
憎悪と愛情が交錯するとき、予測不能の結末が明らかに。。。