「我が家の問題」  奥田 英朗 | がおがおのブログ

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他にも日々感じたこと、体験したこと、妄想したことなどなど。。。

ちょっとバタバタしているのでペタお返しできませんので
しばらくペタご遠慮します。

2007年に刊行された『家日和』に続く
平成の家族小説シリーズ第2弾。







「甘い生活?」
甲斐甲斐しすぎる妻に窮屈さを感じてしまい、
新婚なのに家に帰るのが嫌になった夫を描く



「ハズバンド」
夫が仕事のできない男かもしれないと気付いてしまい
苦悩する妻を描く



「絵里のエイプリル」
両親に離婚の可能性があることに気が付き、
親友に悩みを打ち明ける女子高生を描く


「夫とUFO」
夫が突然『UFOが見守ってくれている』
『宇宙人と交信出来るようになった』と言い出し、
不安ばかりが募る妻を描く



「里帰り」
結婚後、お盆に互いの実家である札幌と名古屋に
帰省することにした夫婦を描く



「妻とマラソン」
ランニングにハマった妻に東京マラソン出場の
機会が訪れる



それぞれユーモラスなドラマが展開されるのですが、
夫あるいは妻を真剣に心配するのも大事な家族だからこそ。

「甘い生活?」の同僚のセリフは最高に面白かった。

「ハズバンド」はちょっと切ない。
男は誰でも家族には仕事できるって思われたいよね。

「妻とマラソン」には
前作収録の「妻と玄米御飯」と同じ家族(大塚家)が登場。




本人たちにとっては真剣にならざるを得ない問題。

一人で解決できない問題も、
相談できる相手がいれば道は開ける。



6作の短編集。

こういうの書かせたら天下一品です。


前作読んでない人は是非2冊まとめてどうぞ。