平成の家族小説シリーズ第2弾。

「甘い生活?」
甲斐甲斐しすぎる妻に窮屈さを感じてしまい、
新婚なのに家に帰るのが嫌になった夫を描く
「ハズバンド」
夫が仕事のできない男かもしれないと気付いてしまい
苦悩する妻を描く
「絵里のエイプリル」
両親に離婚の可能性があることに気が付き、
親友に悩みを打ち明ける女子高生を描く
「夫とUFO」
夫が突然『UFOが見守ってくれている』
『宇宙人と交信出来るようになった』と言い出し、
不安ばかりが募る妻を描く
「里帰り」
結婚後、お盆に互いの実家である札幌と名古屋に
帰省することにした夫婦を描く
「妻とマラソン」
ランニングにハマった妻に東京マラソン出場の
機会が訪れる
それぞれユーモラスなドラマが展開されるのですが、
夫あるいは妻を真剣に心配するのも大事な家族だからこそ。
「甘い生活?」の同僚のセリフは最高に面白かった。
「ハズバンド」はちょっと切ない。
男は誰でも家族には仕事できるって思われたいよね。
「妻とマラソン」には
前作収録の「妻と玄米御飯」と同じ家族(大塚家)が登場。

本人たちにとっては真剣にならざるを得ない問題。
一人で解決できない問題も、
相談できる相手がいれば道は開ける。
6作の短編集。
こういうの書かせたら天下一品です。
前作読んでない人は是非2冊まとめてどうぞ。
