数々の話題作を書いていますがこれがデビュー作。
私の好きな作家5指に入ります。
1990年(平成2年)12月。
忘年会に出席していた某警察署の署長、
後閑(ごかん)のもとにある知らせが届く。
それは15年前に起きた高校女性教師自殺事案について、
ある人物のタレコミにより殺人である可能性が
浮上したので至急署に来るようにとの呼び出しだった。
十五年前、自殺とされた女性教師の墜落死は実は殺人。。。
一本のタレ込みで事件が息を吹き返す。
一方、喜多芳夫は突然警察官に署に来いと命じられ、
反抗するも強制的に連れて行かれる。
取調室で問われたのは昔、悪仲間三人で企てた
「ルパン作戦」なる期末テストを奪う作戦についてだった。
捜査陣が二つの事件の結び付きを辿っていくと、
戦後最大の謎である三億円事件までもが絡んでくるのだった。
時効まで二十四時間、事件は解明できるのか。
これがデビュー作ってんだからやっぱすごいな、この人。