大好きな作家さんです。
らしいといえばらしい作品。
合併で生まれた地方都市「ゆめの」で鬱屈を抱えながら
暮らす5人の男女。
人間不信の地方公務員
東京にあこがれる女子高生
暴走族あがりのセールスマン
新興宗教にすがる中年女性
もっと大きな仕事がしたい市議会議員
縁も所縁もなかった5人がひょんなことから交錯し、
思いもよらない事態を引き起こす。
真面目に働くことの馬鹿馬鹿しさを知り、
自分の地位が脅かされることにおののき、
信じていたものには裏切られ・・・。
それぞれの人生が猛スピードで崩壊していく。
矛盾だらけの地方都市で、どん詰まり社会の現実を
書ききった群像劇。